「痛感」という言葉には、「強く心に感じる」という意味があります。
ある出来事や言葉によって、強く心に感じたということを表現するときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「痛感」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「痛感」の意味は『強く心に感じる』
痛感の読み方は「つうかん」です。
語源は漢字の「痛(ツウ)」と「感(カン)」から来ており、
- 「痛」は身心のいたみ・程度がはげしい
- 「感」は外部の物に触れて心が動く
の2つが合わさってできた言葉です。
『痛感』には
- 強く心に感じる
- 身にしみて感じる
という意味があります。
「痛感」の正しい使い方を例文で紹介!
「痛感」は、ある出来事や言葉などによって、心が動かされることを表現するときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
テストが2つの意味で終わった。復習の必要性を痛感した。
例文②
このメールで、彼は自分がしたことの重要性を痛感するだろう。
例文③
オールをしたことで、自分がもう若くはないことを痛感した。
【痛感を使う時の注意点】
心に感じることを意味する言葉は他にもありますが、「痛感」は後悔や反省などの痛みも含めて強く感じたという場面でよく使われます。
「痛感」の類義語・言い換え5選
『痛感』の類義語や言い換えの言葉を5つご紹介します。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 痛切
- 身にしみる
- 感じ入る
- 思い知る
- 胸に刺さる
類義語①痛切の意味
健康には食事が重要だと、痛切に感じた。
類義語②身にしみるの意味
友人の優しさが身にしみる。
類義語③感じ入るの意味
彼は、感じ入ったように例のメールをじっと見ていた。
類義語④思い知るの意味
実物(推し)を見て、住む次元が違うと改めて思い知った。
類義語⑤胸に刺さるの意味
あの人の一言は、かつての私の胸に刺さった。
「痛感」と「実感」の違いは?
「痛感」と「実感」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「痛感」には強く心に感じるという意味がありますが、
それに対し「実感」には、実際の物事に接して感じることという意味があります。
どちらも感じることを意味していますが、「実感」は目の前の事物に実際に触れたり(体験)・目の当たりにしたときに感じることを表す時に使われます。
「痛感」は英語で『feel keenly』
痛感は英語の『feel keenly』に言い換えることができます。
英語の『feel keenly』には
- しみじみ感じる
- 痛感する
という意味があります。
「痛感」の対義語・反対語はない
痛感の対義語は、ありません。