「担う」という言葉には、「引き受ける」という意味があります。
自分の責任として身に引き受けるときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「担う」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
担うの意味は『引き受ける』
担うの読み方は「になう」です。
語源は、担うの「担」には責任などを引き受ける・かつぐという意味があり、そこから担うと使われるようになったそうです。
『担う』には
- 物事を支え、推し進める
- 身に引き受ける
- 物を肩に支え持って運ぶ
などの意味があります。
「担う」の正しい使い方を例文で紹介!
「担う」は、自分の責任として身に引き受けるときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
子どもたちは、次世代を担うことになる。
例文②
このシステムは、重要な役割を担っています。
例文③
昇進して、今までより大きな責任を担うことになった。
例文④
自分の役割を担うことを忘れないようにしなければならない。
例文⑤
彼には、この栄誉を担う資格がある。
【担うを使うと時の注意点】
場面によっては担うを使うと失礼になることがあるので注意が必要です。
「担う」の類義語・言い換え5選
『担う』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 受け持つ
- 責任を負う
- 背負う
- 請け負う
- 負担する
類義語①受け持つの意味
自分の仕事として引き受けて行う。担当する。担任する。
引用:weblio辞書
今年は1年生を受け持つことになった。
類義語②責任を負うの意味
自分のした事の結果について責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。
引用:goo辞書
今回の損失について彼が全責任を負うようだ。
類義語③背負うの意味
負担になることや重い責任のあることを引き受ける。しょう。
引用:weblio辞書
彼は若くして一家を背負っているらしい。
類義語④請け負うの意味
責任を持って引き受ける。
引用:goo辞書
今回の仕事は、すべて私が請け負うことになった。
類義語⑤負担するの意味
義務・責任などを引き受けること。また、その義務・責任など。
引用:weblio辞書
彼は部下の仕事も負担しているようだ。
「担う」と「担ぐ」の違いは?
「担う」と「担ぐ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「担う」には引き受けるという意味がありますが、
それに対し「担ぐ」には、肩に物を担いでいくことという意味があります。
どちらにも荷物を担ぐという同じ意味がありますが、担うには責任を引き受けるという意味があるのに対し、担ぐには縁起を気にして考えるという別の意味もあります。
「担う」は英語で『play a role』
担うは英語の『play a role』に言い換えることができます。
英語の『play a role』には
- 役割を担う
- 役目を果たす
という意味があります。
「担う」の対義語・反対語はない
担うの対義語は、ありません。