「気がかり」という言葉には、「不安で心から離れないこと」という意味があります。
どうなるか不安で心から離れないときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「気がかり」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
気がかりの意味は『不安で心から離れないこと』
気がかりの読み方は「きがかり」です。
語源は、精神・気持ち・様子などの意味がある「気」と「かかる」が組み合わさって使われるようになりました。
『気がかり』には
- どうなるかと不安で、心から離れないこと
などの意味があります。
「気がかり」の正しい使い方を例文で紹介!
「気がかり」は、どうなるか不安で心から離れないときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
病気の弟が気がかりで、勉強が手につかない。
例文②
明日はイベントがあるが、天気が気がかりだ。
例文③
彼が電話に出なかったことが気がかりだ。
例文④
子どもたちの将来が気がかりだ。
例文⑤
景気が悪いので、これからの経営が気がかりだ。
【気がかりを使うと時の注意点】
気がかりの多くは、悪い結果を予想するときに使うので不安や心配とうまく置き換えて使用するのが良いでしょう。
「気がかり」の類義語・言い換え5選
『気がかり』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 危惧
- 気遣い
- 心配
- 懸念
- 不安
類義語①危惧の意味
あやぶみ、おそれること。危懼(きく)。
引用:weblio辞書
彼は、変な噂が広まることを危惧している。
類義語②気遣いの意味
よくないことが起こるおそれ。懸念。
引用:goo辞書
答案が漏れる気遣いはない。
類義語③心配の意味
物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。
引用:weblio辞書
両親が歳をとってきたので、なにかと心配だ。
類義語④懸念の意味
気にかかって不安に思うこと。
引用:goo辞書
このビルの耐震性に懸念を抱く。
類義語⑤不安の意味
気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。
引用:weblio辞書
このまま今の会社でやっていくのは不安だ。
「気がかり」と「心配」の違いは?
「気がかり」と「心配」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「気がかり」には不安で心から離れないことという意味がありますが、
それに対し「心配」には、心を悩ますことという意味があります。
どちらにも、よくない結果になるんではないかという不安が心から離れないという同じ意味があります。
「気がかり」は英語で『worrisome』
気がかりは英語の『worrisome』に言い換えることができます。
英語の『worrisome』には
- 気にかかる
- やっかいな
という意味があります。
「気がかり」の対義語・反対語は『気楽』
気がかりの対義語は、『気楽』になります。
気楽には
- 心配がない
- 苦労がない
- のんびりしていられる
などの意味があり、心配などがなくのんびりしていられることを表すときに用いられます。
この後は打合せが入っていないから気楽だ。
不安が心から離れない気がかりに対して、気楽は心配事がないことを意味します。