「採取」という言葉には、「研究・調査などのためにとること」という意味があります。
研究の分野などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「採取」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「採取」の意味は『研究・調査などのためにとること』
採取の読み方は「さいしゅ」です。
語源は良材を選んでとりあげるという意味の「採」と手にとるという意味の「取」から来ており、
- 「採」は良材を選んでとりあげる
- 「取」は手にとる
の2つが合わさってできた言葉です。
『採取』には
- 研究・調査などのためにとること
- 鉱物や植物、貝などを選び取ること
などの意味があります。
「採取」の正しい使い方を例文で紹介!
「採取」は、材料などを取ってくる時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
夏は祖母と家庭菜園のトマトをよく採取した。
例文②
警察の事情聴取の際、指紋を採取された。
例文③
採取した血液からわかる病気もある。
例文④
ハチミツの採取体験に行った。
例文⑤
研究サンプルの採取を手伝ってほしい。
「採取」の類義語・言い換え3選
『採取』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 収集
- 見繕う
- 選出
類義語①収集の意味
いろいろとりあつめること。よせあつめること。また、そのもの。
引用:コトバンク
ゴミ収集車が来るまでにゴミを出さなければならない。
類義語②見繕うの意味
田舎からリンゴが届いたので、いくつか見繕って友人におすそ分けした。
類義語③選出の意味
代表者などを選び出すこと。
引用:goo辞書
クラス委員を男女一人ずつ選出してください。
「採取」と「採集」の違いは?
「採取」と「採集」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「採取」には研究・調査などのためにとることという意味がありますが、
それに対し「採集」には、採取して集めることという意味があります。
研究・調査のための材料など「採取」したものを集めることが「採集」です。
「採取」は英語で『extraction』
採取は英語の『extraction』に言い換えることができます。
英語の『extraction』には
- 抜き出すこと
- 採取
という意味があります。
「採取」の対義語・反対語は無し
採取の明確な対義語はありません。