「臨戦態勢」という言葉には、「いつでも戦闘に臨めるよう準備の整った状態」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「臨戦態勢」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
臨戦態勢の意味は『いつでも戦闘に臨めるよう準備の整った状態』
臨戦態勢の読み方は「りんせんたいせい」です。
明確な語源はわかりませんでしたが、字を見れば想像することができます。
「態勢」には物事に対する身がまえや状態という意味があるので、
「臨戦態勢」は戦いに臨むための身がまえや状態を表します。
『臨戦態勢』には
- いつでも戦闘に臨めるよう準備の整った状態
- 戦闘を目前に控えているさま
などの意味があります。
「臨戦態勢」の正しい使い方を例文で紹介!
「臨戦態勢」は、何かある前のその人の状態を表して使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
目を見れば、彼女が既に臨戦態勢であることがわかる。
例文②
午後に大事なプレゼンを控えていて、彼は既に臨戦態勢だ。
例文③
次の試合のために臨戦態勢を整えよう。
例文④
常に臨戦態勢で気を張っている。
例文⑤
うちの猫はお客さんが来ると臨戦態勢になる。
「臨戦態勢」の類義語・言い換え3選
『臨戦態勢』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 準備万端
- 厳戒態勢
- 身構える
類義語①準備万端の意味
週末のライブに向けて準備万端。
類義語②厳戒態勢の意味
想定できる危機を厳重に警戒した人や物の配置、準備などを意味する語。
引用:Weblio辞書
海外からVIPが来るので、会場周辺には厳戒態勢が敷かれていた。
類義語③身構えるの意味
お見合い相手が社長令嬢だと聞いて、身構えている。
「臨戦態勢」と「戦闘態勢」の違いは?
「臨戦態勢」と「戦闘態勢」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「臨戦態勢」にはいつでも戦闘に臨めるよう準備の整った状態という意味がありますが、
それに対し「戦闘態勢」には、いつでも戦闘ができるように準備が整えられた状態という意味があります。
どちらも「戦」という字が入っていますが「臨戦態勢」の方は戦闘に限らず、
仕事や個人的なイベントなど幅広い意味で使われる言葉です。
「臨戦態勢」は英語で『ready for war』
臨戦態勢は英語の『ready for war』に言い換えることができます。
英語の『ready for war』には
- 臨戦態勢が整って
- 軍備が整って
という意味があります。
「臨戦態勢」の対義語・反対語は『武装解除』
臨戦態勢の対義語は、『武装解除』になります。
武装解除には
- 降伏者・捕虜などから強制的にその武器を取り上げること
- 武力紛争が起こらないように戦闘のための装備を取り去ること
などの意味があり、戦いの準備を解くという意味で用いられます。
その年、A国がB国に武装解除させた。
「臨戦態勢」を戦闘の意味で捉えた場合の対義語が「武装解除」になります。