「終日」という言葉には、「朝から晩まで」という意味があります。
ビジネスシーンでは就業中いつでも良い、という意味でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「終日」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「終日」の意味は『朝から晩まで』
終日の読み方は「ひもすがら・しゅうじつ」です。
語源は、中国から伝来した終日(しゅうじつ)という読み方に、古来日本から一日中を指す言葉として存在していた「日経(ひへ)もすがら」という読み方が加わったとされており、
- 「終」は物事ができあがる・仕上がる・終わる
- 「日」は太陽の出ている間・朝から晩まで・昼間・昼夜二十四時間の一区切り
の2つが合わさってできた言葉です。
『終日』には
- 一日中
- 営業時間内
- 朝から晩まで
などの意味があります。
「終日」の正しい使い方を例文で紹介!
「終日」は、ビジネスにおいて、その日の就業時間や営業時間全部を指す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は遠方へ出張のため、終日不在です。
例文②
特急電車内は終日禁煙ですので、ご協力ください。
例文③
今日は終日、友人と将棋を楽しむ予定である。
【終日を使う時の注意点】
「終日」は「ひもすがら」とも読みますが、現代では「しゅうじつ」と読むのが一般的です。
また、意味として一日中と定義されていますが、0時から24時のことではなく、朝から晩まで、日が昇っている間、営業時間内など、人によって終日の定義が異なりますので、使用する際にはご注意ください。
「終日」の類義語・言い換え4選
『終日』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 一日中
- 四六時中
- いつでも
- 昼夜を分かたず
類義語①一日中の意味
朝から晩まで・まる一日・終日・「今日は―家にいた」
引用:goo辞書
今日は体調が悪くて一日中寝込んでいた。
類義語②四六時中の意味
一日中ずっと・いつも・始終(しじゅう)・常に
引用:goo辞書
片思いしている彼のことを四六時中考えてしまう。
類義語③いつでもの意味
どんな時でも。常に。「―いいから連絡を下さい」「―身につけている」
引用:goo辞書
彼は「辛いときにはいつでも相談に乗るよ」と連絡先をくれた。
類義語④昼夜を分かたずの意味
昼夜の区別をしないで。絶えず。「―研究に励む」
引用:goo辞書
東京の新宿付近は昼夜を分かたず楽しめる街の1つです。
「終日」と「全日」の違いは?
「終日」と「全日」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「終日」には一日中という意味がありますが、
それに対し「全日」には、すべての日・毎日という意味があります。
例えば全3日間の研修があり、「終日参加」は、その日1日は参加という意味ですが、「全日参加」は3日間すべての日に参加する、という意味になります。
混同しやすい言葉ですが、対象の時間帯や日数を見極めて使用することが必要です。
「終日」は英語で『all day』
終日は英語の『all day』に言い換えることができます。
英語の『all day』には
- 一日中
- 終日
という意味があります。
「終日の対義語・反対語は『終夜』
終日の対義語は、『終夜(しゅうや・よもすがら)』になります。
終夜には
- 一晩中
- 夜通し
- 夕方から明け方まで
などの意味があり、一晩中ずっと行動や状態が続くという事を表現する時に用いられます。
「終日」は昼夜関係なく使用することが出来る言葉ですが、「終夜」は漢字の通り、夜間についてのみ指す言葉であり、対象の時間に昼間を含める場合は使えません。