「参酌」という言葉には、「他のものを参考にして長所を取り入れること」という意味があります。
他のものを参考にして長所を取り入れるときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「参酌」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「参酌」の意味は『他のものを参考にして長所を取り入れること』
参酌の読み方は「さんしゃく」です。
語源は「参」と「酌」から来ており、
- 「参」は照らし合わせる
- 「酌」は先方の意見や事情をくみとる
の2つが合わさってできた言葉です。
『参酌』には
- 他のものを参考にして長所を取り入れること
- 照らし合わせてよいところをとること
などの意味があります。
「参酌」の正しい使い方を例文で紹介!
「参酌」は、他のものを参考にして長所を取り入れるときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
いろんな人の意見を参酌して考えよう。
例文②
過去のイベント実績を参酌して次に生かそう。
例文③
彼が怪我を負わせた人の賠償額は参酌してから決めよう。
例文④
決定するにはほかの人の意見を参酌する必要がある。
例文⑤
彼は何を参酌してこれを決めたのだろう。
【参酌を使う時の注意点】
参酌は、1つだけでなく複数を参考にするときに使われます。
「参酌」の類義語・言い換え5選
『参酌』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 参照
- 参考
- 斟酌
- 考慮
- 酌量
類義語①参照の意味
照らし合わせて、参考にすること。
引用:weblio辞書
これを参照するだけで十分な情報量だ。
類義語②参考の意味
何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること。また、そのための材料。
引用:goo辞書
レポートの参考になるように色々な本を集めてきた。
類義語③斟酌の意味
あれこれ照らし合わせて取捨すること。
引用:weblio辞書
データを斟酌してどう利益を上げるか考える。
類義語④考慮の意味
物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること。
引用:goo辞書
スケジュールを組むにはみんなの予定を考慮しなければならない。
類義語⑤酌量の意味
事情をくみ取って、処置・処罰などに手ごころを加えること。
引用:weblio辞書
話を聞く限りだと情状酌量の余地があるのではないか。
「参酌」と「斟酌」の違いは?
「参酌」と「斟酌」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「参酌」には他のものを参考にして長所を取り入れることという意味がありますが、
それに対し「斟酌」には、あれこれ照らし合わせて取捨することという意味があります。
似ているように見えますが、長所を取り入れると照らし合わせて取捨することなので少し意味が違います。
「参酌」は英語で『consultation』
参酌は英語の『consultation』に言い換えることができます。
英語の『consultation』には
- 参考
- 参照
という意味があります。
「参酌」の対義語・反対語はない
参酌の対義語は、ありません。