「状況」という言葉には、「移り変わる物事の、その時々のありさま」という意味があります。
主に社会や組織、仕事関係の様子などを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「状況」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「状況」の意味は『移り変わる物事の、その時々のありさま』
状況の読み方は「じょうきょう」です。
『状況』には
- 時間の流れにより過去から繋がっているものごとの、ある時点の様子を表す
- その時々の様子や雰囲気
などの意味があります。
「状況」の正しい使い方を例文で紹介!
「状況」は、評価や感想を表す言葉と一緒に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①状況に応じて使う時
相手の態度やその場所を確認する時に使われます。
【例文①】
事故・事件現場の状況を詳しくテレビで伝えた。
【例文②】
来店されたお客様の状況に応じて、案内をすることができた。
例文②状況を確認する時
仕事などの進み具合を確認する時に使われます。
【例文①】
この前お願いしたプロジェクトの進捗状況はどうなっていますか?
【例文②】
○○月○○日までに依頼した課題の進捗はどうですか?
例文③現在の様子を確認する時
今現在どのような様子かを把握する時に使われます。
【例文①】
私は、周囲をよく見て状況把握することができます。
【例文②】
状況の変化に気づき、私に出来る役割や行動を把握し実行します。
【状況を使う時の注意点】
シーン別で使い分けができる言葉です。
状況に応じて適切に使いましょう。
「状況」の類義語・言い換え4選
『状況』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 様子
- 状態
- 情勢
- 形勢
類義語①様子の意味
- 外から見てわかる物事のありさま。状況。状態。「当時の―を知る人」「室内の―をうかがう」
- 身なり。なりふり。「―のいい人」
- 態度。そぶり。「悲しそうな―をする」「手持ち無沙汰な―でいる」
- 物事の起きそうなけはい。兆候。「帰る―もない」
- しさい。わけ。事情。「何か―がありそうだ」「―ありげな顔つき」
- もったいぶること。思わせぶり。
引用:goo辞書
しばらく様子を見てみよう。
類義語②状態の意味
人や物事の、ある時点でのありさま。「危険な―」「昏睡 (こんすい) ―」「健康―」
引用:goo辞書
状態が悪化してしまった。
類義語③情勢の意味
変化していく物事の、その時々のようす。今、物事がどのように動いていて、今後どうなっていきそうかという、状況の流れや方向。「緊迫した―にある」「国際―」「―判断」
引用:goo辞書
社会情勢の変化はすぐに変わるから目が離せない。
類義語④形勢の意味
変化する物事の、その時その時の状態や勢力の関係。「―が逆転する」「―不利」
引用:goo辞書
試合に勝つためには形成逆転を狙うぞ!
「状況」と「状態」の違いは?
「状況」と「状態」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「状況」には物事に対して使うという意味がありますが、
それに対し「状態」には、人やモノ自体に使うという意味があります。
どちらも様子を表すときに使われますが、状況は組織などの仕事関係、状態は心や体、商品の様子を表すときに使われやすいようです。
「状況」は英語で『situation』
状況は英語の『situation』に言い換えることができます。
英語の『situation』には
- (ある場所の)状況、事態
- (人のある時点の)立場
という意味があります。
「状況」の対義語・反対語はありません
状況の対義語・反対語はありません。