「畏れる」という言葉には、「近づきがたいものとして敬う」という意味があります。
近づきがたいものとしてかしこまり敬うときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「畏れる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
畏れるの意味は『近づきがたいものとして敬う』
畏れるの読み方は「おそれる」です。
語源は象形から怪しいものがムチを持つことを意味し、おそれると使われるようになったようです。
『畏れる』には
- 近づきがたいものとしてかしこまり敬う
- 危険を感じて不安になる
- よくないことが起こるのではないかと心配する
などの意味があります。
「畏れる」の正しい使い方を例文で紹介!
「畏れる」は、近づきがたいものとしてかしこまり敬うときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
私の周りは神の力を畏れている人が多いようだ。
例文②
畏れ多くてとてもじゃないけど私にはできません。
例文③
全く畏れる心がない人はいないのではないだろうか。
例文④
畏れるものは誰しもあるだろう。
例文⑤
自然の力ほど畏ろしいものはないのではないか。
【畏れるを使う時の注意点】
神など、敬って近づけないような存在に対して使われます。
「畏れる」の類義語・言い換え5選
『畏れる』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 畏縮
- 恐縮
- 居竦まる
- 怖気
- 危惧
類義語①畏縮の意味
おそれかしこまって小さくなること
引用:weblio辞書
あの先生は怖いと有名なので前にすると畏縮してしまう。
類義語②恐縮の意味
おそれて身がすくむこと。
引用:goo辞書
夜中に怖い都市伝説をを思い出して恐縮する。
類義語③居竦まるの意味
恐ろしさや寒さのあまり、身がすくんで動けなくなる。いすくむ。
引用:weblio辞書
あの登山家はクマに睨まれて居竦まってしまった。
類義語④怖気の意味
怖がる気持ち。恐怖心。おぞけ。
引用:goo辞書
こんなところで怖気づいてる場合ではない。
類義語⑤危惧の意味
あやぶみ、おそれること。危懼(きく)。
引用:weblio辞書
この先、会社はどうなってしまうのだろうかと危惧の念を抱く。
「畏れる」と「恐れる」の違いは?
「畏れる」と「恐れる」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「畏れる」には近づきがたいものとして敬うという意味がありますが、
それに対し「恐れる」には、恐怖心を感じるという意味があります。
読み方は同じですが、恐怖心を感じる恐れると近づきがたいものとして敬う畏れるでは意味が違います。
「畏れる」は英語で『fear』
畏れるは英語の『fear』に言い換えることができます。
英語の『fear』には
- 神に対するおそれ
- 恐怖
という意味があります。
「畏れる」の対義語・反対語は『侮る』
畏れるの対義語は、『侮る』になります。
侮るには
- 人を軽くみてばかにする
- 軽蔑する
- 見下す
などの意味があり、人を見下す時などに用いられます。
いろんな人を侮っているといつか痛い目を見るだろう。
近づきがたく敬う畏れるに対して、侮るは人を見下すという意味があります。