「指針」という言葉には、「物事を進めるうえでたよりとなるもの」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「指針」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「指針」の意味は『物事を進めるうえでたよりとなるもの』
指針の読み方は「ししん」です。
語源はさし示すという意味の「指」と目盛りや方向を示すはりという意味の「針」から来ており、
- 「指」はさし示す
- 「針」は目盛りや方向を示すはり
の2つが合わさってできた言葉です。
『指針』には
- 磁石盤・時計・各種メーターなどの指示装置についている針
- 物事を進めるうえでたよりとなるもの
- 参考となる基本的な方針
などの意味があります。
「指針」の正しい使い方を例文で紹介!
「指針」は、物事を進めるうえで参考となるものという意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
例えば観光地の建物などには景観に配慮するためのデザイン指針がある。
例文②
プロジェクトのリーダーとして明確な指針を出さなければならない。
例文③
我が社には社員の行動指針があります。
例文④
今後の活動指針をどうしようか。
例文⑤
私には指針としている大切な言葉があります。
「指針」の類義語・言い換え4選
『指針』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 物差し
- 目安
- 案内
- 基準
類義語①物差しの意味
他人の物差しで考えすぎない方がいい。
類義語②目安の意味
1.目当て。目標。おおよその基準。また、おおよその見当。
2.そろばんの掛け算や割り算で、そろばん上の左のほうに置く乗数または除数。
3.そろばんで、五玉と小玉との仕切りの梁に記してある位取りの文字や印。
4.箇条書きにした文書。中世では、箇条を立てて書いた訴状と陳状。江戸時代ではもっぱら訴状のことをいう。目安書き。目安状。
引用:コトバンク
17時を目安に作業を終わらせるようにしましょう。
類義語③案内の意味
- 道や場所を知らない人をそこに導くこと。また、ある地域を見せて歩くこと。
- 取り次ぐこと。
- 事情やようすなどを知らせること。また、その知らせ。
- 物事の内部のようす。内情。
- 事情をよく知っていること。承知。
- 客を招くこと。招待。
- 官庁で後日の参考にするために、書き写したもの。また、文書の下書き。草案。
- 物事の事情や内容を明らかにすること。また、問い尋ねること
引用:goo辞書
次回の案内メールを送っておこう。
類義語④基準の意味
ものごとの基礎となる標準。
引用:コトバンク
そのように判断した基準は?
「指針」と「方針」の違いは?
「指針」と「方針」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「指針」には物事を進めるうえでたよりとなるものという意味がありますが、
それに対し「方針」には、物事や計画を実行する上のおよその方向という意味があります。
物事を進める際にたよりとなる物事(例:ルールなど)が「指針」、
めざしていくおよその方向が「方針」となります。
「指針」は英語で『guideline』
指針は英語の『guideline』に言い換えることができます。
英語の『guideline』には
- 指針
- 案内線
という意味があります。
「指針」の対義語・反対語は『任意』
指針の対義語は、『任意』になります。
任意には
- 心のままにまかせること
- 思いのままにするさま
- 随意
などの意味があり、自由に決めるという意味で用いられます。
物事を進める際のある程度のルールが「指針」、自由に思うがままできることが「任意」です。