「代替」という言葉には、「それに見合う他のもので変えること」という意味があります。
何かを他のものと代える場面などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「代替」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「代替」の意味は『それに見合う他のもの代えること』
代替の読み方は「だいたい」です。
語源は「代」と「替」の漢字の組み合わせから来ており、
- 「代」は代わりになること
- 「替」は入れかわること
の2つが合わさってできた言葉です。
『代替』には
- それに見合う他のもので代えること
- かわり
などの意味があります。
「代替」の正しい使い方を例文で紹介!
「代替」は、本来のものに見合うものを代わりに使う際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
牛乳がなかったので、豆乳で代替しよう。
例文②
先日のプレゼンの代替案を考えなければ。
例文③
パソコンが故障したので、代替機を貸してもらった。
例文④
小麦の代替として米粉を使っているパンを買いたいな。
例文⑤
再生可能エネルギーのことを代替エネルギーとも呼ぶようだ。
【代替を使う時の注意点】
「代替」の「替」を「たい」と読む言葉が少ないことや「大体(だいたい)」と区別するため、最近では「だいがえ」と読んでも間違いではないとされていますが、本来の読み方は「だいたい」ですので、覚えておきましょう。
「代替」の類義語・言い換え3選
『代替』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 代用
- 代行
- 交換
類義語①代用の意味
[名](スル)あるものに代えて別のものを使うこと。
引用:goo辞書
鉛筆を忘れてしまったけど、シャープペンで代用した。
類義語②代行の意味
[名](スル)当事者に支障があるときなどに、代わってその職務を行うこと。また、その人。
引用:goo辞書
先輩が体調不良のため、私が今日の会議の司会を代行した。
類義語③交換の意味
[名](スル)取りかえること。また、互いにやり取りすること。
引用:goo辞書
スマホの充電がすぐに減るので、バッテリーを交換した。
「代替」と「代用」の違いは?
「代替」と「代用」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「代替」にはそれに見合う他のもので代えるという意味がありますが、
それに対し「代用」には、あるものに代えて別のものを使うという意味があります。
どちらも本来のものとは違うものを代わりとするという意味ですが、「代替」は本来のものと同等の価値のものに限って代えるという限定的な使い方をします。
「代替」は英語で『alternative』
代替は英語の『alternative』に言い換えることができます。
英語の『alternative』には
- (二つのうち)どちらかを選ぶべき、二者択一
- 代わりとなる、代わりの
- 慣習的方法をとらない、新しい
という意味があります。
「代替」の対義語・反対語は『唯一』
代替の対義語は、『唯一』になります。
唯一には
- ただ一つであること
- それ以外にはないこと
などの意味があり、他に代えることができない、たった一つの物事を表す際に用いられます。
「代替」は同等のものと代える場合に用いる言葉ですが、「唯一」は他には何も代えることができないことを表す言葉です。
代えることができない、一つだけであるという意味合いから、反対の意味として使うことができます。