雑踏の意味とは?正しい使い方・例文を世界一わかりやすく解説!類義語・英語への言い換えは?

群衆

「雑踏」という言葉には、「人々が行き交い混雑している状態」という意味があります。

街中など人の行き来が多いところで混雑している様子を表す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「雑踏」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

「雑踏」の意味は『大人数で込み合っていること』

紙

【雑踏の意味】

多数の人で込み合うこと。人込み。「―にまぎれる」「暮れの―する街角」

引用:goo辞書

雑踏の読み方は「ざっとう」です。

語源は漢字の「雑」と「踏」から来ており、

  • 「雑」は、色々なものが入り混じっていること、大まかでいい加減な様子
  • 「踏」は、 地面を踏みつける、足ぶみする、重なり合う

の2つが合わさってできた言葉です。

『雑踏』には

  • 大人数で込み合っていること
  • 騒がしく込み合うこと
  • ごたごたすること

などの意味があります。

雑踏の正しい使い方を例文で紹介!

人々

雑踏」は、たくさんの人で込み合っている様子を表す時に使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

私と分かれた彼は、街の雑踏に紛れていった。

例文②

B男

彼は遊園地の雑踏する人々の中で、子供を見失い焦っている。

例文③

C子

DJポリスの存在は、雑踏警備の大きな助けになった。

例文④

C男

雑踏事故のニュースを見て肝を冷やす。

雑踏を使う時の注意点】

「雑踏」はそれぞれ異なる目的を持つ人達が行き交っているために混雑している状況を表します。

よって、交差点や駅、街中など比較的広い範囲で人が多く集まっているところに使用される言葉です。

コンサートに向かう人で道が混雑している場合は、たとえ多くの人が行き交っていても、コンサートという1つの目的のために混雑しているので「雑踏」は使用しません。

「雑踏」類義語・言い換え5選

車

『雑踏』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. 人混み
  2. 混雑
  3. ラッシュ
  4. 渋滞
  5. ごった返す

類義語①人混みの意味

たくさんの人がいて込み合っていること。また、その場所。雑踏。「―にまぎれる」「―を避ける」

引用:goo辞書

B子

お祭り会場は人混みがすごくてビールを買う列の最後尾が分からない。

類義語②混雑の意味

  1. 物事が無秩序に入りまじること。「かかる―せる原理を以て」〈西田・善の研究〉
  2. たくさんの人が集まって込み合うこと。「人と車で―する観光地」
  3. もめごとがあること。ごたごたすること。また、いざこざ。「教授会議や何ぞで、何か問題が―して来て」〈鴎外・魔睡〉

引用:goo辞書

A子

通勤時間帯は駅のホームが混雑している。

類義語③ラッシュの意味

  1. 突進すること。突撃すること。特に、ボクシングで、猛然と攻撃すること。「試合の後半で―する」
  2. 物事が一時にどっと集中すること。「帰省―」「出産―」
  3. 「ラッシュアワー」の略。
  4. 映画で、撮影結果を見るために焼き付けた未編集のポジフィルム。ラッシュプリント。

引用:goo辞書

B男

正月は帰省ラッシュが激しいので、少し日をずらした計画を立てた。

類義語④渋滞の意味

物事がとどこおってすらすらと進まないこと。つかえて流れないこと。「事務が―する」「交通―」

引用:goo辞書

B子

衝突事故のせいで、高速道路が渋滞していて車が進まない。

類義語⑤ごった返すの意味

ひどく混雑する。整わず雑然としている。「帰省客で―・す」「引っ越しで家の中が―・している」

引用:goo辞書

C男

空港の出発ロビーは海外に向かう客でごった返している。

「雑踏」「人混み」の違いは?

人々

「雑踏」と「人混み」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

雑踏」には多数の人で込み合うことという意味がありますが、

それに対し「人混み」も、たくさんの人がいて込み合っていることや場所という意味があります。

「雑踏」は混雑している範囲が人混みよりも広範囲である事が多く、また人が1ヶ所に密集しておらず、それぞれの人が各々の目的を持って行き交っていく中で混雑していることを指しています。

「人混み」は、「雑踏」に比べると、より狭い範囲に特定の目的で混雑している場合に使います。

具体的には、イベント会場、ショッピングモール、駅のホームなど大勢が集まれる1ヶ所に人が集まっていたりとどまっている時です。

どちらの言葉も似た言葉で置き換えも可能ですが、より正確な表現をしたい場合、状況を踏まえてどちらの言葉が適切か選択するようにしましょう。

「雑踏」は英語で『crowded』

人々

雑踏は英語の『crowded』に言い換えることができます。

crowdedの意味

込み合った、満員の、(…で)いっぱいで、込み合って、多事な、忙しい

引用:weblio英和辞典・和英辞典

英語crowded』には

  • 込み合った
  • 満員の

という意味があります。

「雑踏」の対義語・反対語2選

海

雑踏の対義語は2つあります。

  1. 静寂
  2. 閑静

対義語①静寂の意味

静かでひっそりしていること。また、そのさま。「夜の―を破る轟音」「―な境内」

引用:goo辞書

B子

夜明け前の静寂に包まれた住宅街を散歩する。

対義語②閑静の意味

もの静かで、落ち着いたさま。「―な町並み」

引用:goo辞書

A子

休日のオフィス街は平日と全く異なり、閑静な場所となる。

「雑踏」が人が多く行き交い混雑してにぎやかな様子を表すのに対し、「静寂」「閑静」ともに、人がおらず、ひっそりとしている様子を表しています。

「閑静」は主に住まいや地域など人が存在している場所について、静かで平和であるという時に使用します。

「静寂」は人の有無に関わらず、静かな様子を表します。

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