「代行」という言葉には、「当事者に支障があるときなどに、代わってその職務を行うこと」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「代行」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「代行」の意味は『当事者に支障があるときなどに、代わってその職務を行うこと』
代行の読み方は「だいこう」です。
- 「代」は代わりにすること・また、その人
- 「行」は人のすること・おこない
の2つが合わさってできた言葉です。
『代行』には
- 本来の職にある者に故障があるときなどに、その職務を代わって行なうこと。また、その人
- ある物事の代わりとして行なったり認めたりすること
などの意味があります。
「代行」の正しい使い方を例文で紹介!
「代行」は、当事者に支障があるときなどに、代わって職務を行うときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
体調が悪い母の代行で買い物に行ってきた。
例文②
出張中の部長の代行で会議に出席しなければならない。
例文③
上司が急用で不在だったので、商談の代行をした。
例文④
怪我をしてしまったから家事の代行を頼もう。
例文⑤
彼が多忙だったので事務手続きを代行した。
【代行を使う時の注意点】
代行には当事者に支障があるときなどに、代わって職務を行うという意味があります。
あくまでも代わりに職務を行うだけで、そこに代行者の意思決定は含まれませんので注意が必要です。
「代行」の類義語・言い換え4選
『代行』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 代役
- 代わり
- 身代わり
- 代理
類義語①代役の意味
母の代役で親戚の家に行くことになった。
類義語②代わりの意味
急いで代わりの人を探さなければならない。
類義語③身代わりの意味
他人のかわりになること。また、その人。「人質の―になる」
引用:goo辞書
社長の身代わりで謝罪に行くことになった。
類義語④代理の意味
- 本人に代わって事を処理すること。また、その人。「父の―を務める」「交渉に―を立てる」「課長―」
- ある人が、本人のために第三者に対して意思表示を行い、または第三者から意思表示を受けることによって、その法律効果が直接本人について生じること。法定代理・任意代理などがある。
引用:goo辞書
課長の代理でA社との交渉をすることになった。
「代行」と「代理」の違いは?
「代行」と「代理」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「代行」には当事者に支障があるときに代わって職務を行うという意味がありますが、
それに対し「代理」には、本人に代わって職務を行うという意味があります。
当事者に代わって職務を行うという点では共通していますが、代行は当事者に支障があるときという
限定的な状況の場合に使います。
単純に代わりに職務を行うというときには代理を使いましょう。
「代行」は英語で『acting』
代行は英語の『acting』に言い換えることができます。
英語の『acting』には
- 臨時の
- 代理の
という意味があります。
「代行」の対義語・反対語はありません
代行の対義語は、ありません。