「肩書き」という言葉には、「その人を特徴づける社会的な地位や称号」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「肩書き」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
肩書きの意味は『その人を特徴づける地位や称号』
【肩書きの意味】
- 名刺や印刷物などで、氏名の上部や右肩に官位・職名などを添えて書くこと・また、その官位・職名など「番地官名など細かに―して」〈蘆花・不如帰〉
- その人を特徴づける社会的な地位・称号など。「―がものをいう」
- 前科・悪名
引用:goo辞書
肩書きの読み方は「かたがき」です。
歌舞伎役者の右肩に座本の略称が小さく書かれていたことが「かたがき」の肩の由来となっています。
ただし、当時はその所属を示すという意味しか持っていませんでした。
現在のような意味で使われるようになったのは名刺の普及が関係しており、名刺や印刷物などで、氏名の上部や右肩に職名などを添えて書くことが語源となっています。
『肩書き』には
- 名刺や印刷物などで、氏名の上部や右肩に官位・職名などを添えて書くこと・また、その官位・職名など
- その人を特徴づける社会的な地位・称号など
- 前科・悪名
などの意味があります。
「肩書き」の正しい使い方を例文で紹介!
「肩書き」は、その人の社会的な地位や称号を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女は人の肩書きによって態度が違う。
例文②
彼の正式な肩書きは課長代理だ。
例文③
肩書きより中味が大事だと思います。
例文④
肩書きは信用を得るために大切だと思う。
例文⑤
彼はたくさんの肩書きを持っている。
【肩書きを使う時の注意点】
肩書きという言葉は、その人の社会的な地位や称号をあらわすときに使う言葉です。
相手に直接「あなたの肩書きは何ですか?」などと聞いたり、「こちらの方の肩書きは~です。」
などという使い方は失礼に当たりますので注意しましょう。
「肩書き」の類義語・言い換え3選
『肩書き』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 役職
- 地位
- 敬称
類義語①役職の意味
役目や任務・職務のこと・管理職のこと
引用:weblio辞書
この役職に就いてから仕事の幅が広がりました。
類義語②地位の意味
- 社会やある組織の中で、人や物の占めている位置・身分や立場など。「高い―に就く」「生産物中、重要な―を占める」
- 存在している場所・位置
引用:goo辞書
社長はこの地位に就くまで大変な努力をしてきた。
類義語③敬称の意味
- 人名や官職名などの下につけて、または単独に用いて、その人に対する敬意を表す語・「様」「先生」「閣下」など
- 相手または相手方の事物について、敬意を表す言い方。「あなた」を「貴兄」・「相手の原稿」を「玉稿」という類
引用:goo辞書
彼の敬称は先生でよろしいでしょうか。
「肩書き」と「役職」の違いは?
「肩書き」と「役職」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「肩書き」には社会的な地位や称号という意味がありますが、
それに対し「役職」には、担当の役目・職務・管理職という意味があります。
肩書きと役職にはっきりとした違いはありませんが、
役職はおもに企業内における立場を表すのに対し、肩書きは自分のスキルや個性によって
自由度が高いつけ方ができると言えます。
「肩書き」は英語で『position』
肩書きは英語の『position』に言い換えることができます。
英語の『position』には
- 組織や社会内の地位・身分
- 会社や組織内の職
という意味があります。
「肩書き」の対義語・反対語はありません
肩書きの対義語は、ありません。