「実情」という言葉には、「物事の実際の事情・情況」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「実情」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「実情」の意味は『 物事の実際の事情・情況』
実情の読み方は「じつじょう」です。
- 「実」は うそ偽りのないこと・真実・本当
- 「情」は 物に感じて動く心の働き・感情
この2つが合わさってできた言葉です。
『実情』には
- 物事の実際の事情・情況
- 偽りのない心情・真情・まごころ
などの意味があります。
「実情」の正しい使い方を例文で紹介!
「実情」は、日常生活やビジネスシーンで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
日本の政治の実情を知りたい。
例文②
年々会社の売り上げが下がっているのが実情だ。
例文③
実情がどうなっているかはっきり申し上げます。
例文④
被災地の実情は悲惨だ。
例文⑤
表向きと実情は違う。
【実情を使う時の注意点】
似た言葉に「実状」があり少しニュアンスが違うので場合によって使い分けましょう。
後ほど説明します!
「実状」の類義語・言い換え2選
『実情』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 実態
- 事情
類義語①実態の意味
実際の状態。本当のありさま。実情。
引用:goo辞書
調査の実態は明らかにされていない。
類義語②事情の意味
物事がある状態に至るまでの理由や状態。また、その結果。事の次第。
引用:goo辞書
遅刻した事情を話そう。
「実情」と「実状」の違いは?
「実情」と「実状」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「実情」も「実状」も 物事の実際の事情・情況という意味があり、基本的にどちらを使っても良いですが、「実情」の方がより内面的な意味を持ちます。
「実状」は英語で『the actual circumstances』
実情は英語の『actual circumstances』に言い換えることができます。
英語の『actual circumstances』には
- 実情・実状・実際・実況
という意味があります。
「実情」の対義語・反対語は『虚構』
実情の対義語は、『虚構』になります。
虚構の意味
事実ではないことを事実らしくつくり上げること。つくりごと。
文芸作品などで、作者の想像力によって、人物・出来事・場面などを現実であるかのように組み立てること。フィクション。仮構。
引用:goo辞書
虚構には
- 事実ではないことを事実らしくつくり上げること・つくりごと
- 文芸作品などで、作者の想像力によって、人物・出来事・場面などを現実であるかのように組み立てること・フィクション・仮構
などの意味があり、ビジネスシーンや芸術の場面で用いられます。
このドラマは虚構の物語だ。
「実情」は物事の実際の事情・情況という意味を持ちますが、対して「虚構」は、事実ではないことを事実らしくつくり上げること・つくりごとという真逆の意味を持つ言葉です。