「感無量」という言葉には、「感慨がはかりしれないほど大きいさま」という意味があります。
日常生活のみならずビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「感無量」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
感無量の意味は『感慨がはかりしれないほど大きいさま』
感無量の読み方は「かんむりょう」です。
語源は「感慨無量」の略語であると言われています。
心に深く感じ入るさまを表す「感慨」に量がはかり知れないほど大きいことを意味する「無量」を併せてできた言葉で、略して「感無量」と言い「感慨無量」と同じように使われています。
『感無量』には
- 深く身に染みて感じること
- 深く感動すること
などの意味があります。
「感無量」の正しい使い方を例文で紹介!
「感無量」は、感情を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
憧れの舞台に立つことができて感無量です。
例文②
長年の努力が実って優勝することができ、感無量です。
例文③
やっと製品が完成して、皆感無量だった。
例文④
皆様のおかげで今日という日を迎えることができ、感無量です。
例文⑤
あんな小さかった我が子が成人式を迎えられて、親として感無量です。
【感無量を使う時の注意点】
感無量とは、感動や喜びの表現として使われます。
「感無量」の類義語・言い換え5選
『感無量』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 感動
- 胸にせまる
- 感極まる
- 感慨深い
- 万感
類義語①感動の意味
[名](スル)ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。「深い―を覚える」「名曲に―する」
引用:goo辞書
あの映画すごく良かった!感動して泣いちゃった。
類義語②胸にせまるの意味
ある思いが強く押し寄せる。感動する。「万感 (ばんかん) ―・る」
引用:goo辞書
彼女の会見でのコメントは胸にせまるものがあった。
類義語③感極まるの意味
非常に感動する。「—・って涙を流す」
引用:weblio辞書
我が子の誕生に感極まって号泣してしまいました。
類義語④感慨深いの意味
[形]しみじみと心に感じる度合いが強い。「―・い思い出話」
引用:goo辞書
思い出の場所にまた来ることができて非常に感慨深いです。
類義語⑤万感の意味
〘名〙 いろいろの思い。さまざまの感慨。
引用:コトバンク
これまでの苦労を考えると、万感の思いで涙が込み上げた。
「感無量」と「感慨無量」の違いは?
「感無量」と「感慨無量」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「感無量」には感慨がはかりしれないほど大きいさまという意味がありますが、
それに対し「感慨無量」には、深く身にしみて感じ、しみじみとした気持ちになることという意味があります。
この2つの言葉はよく似ていますが、実は「感無量」という言葉は「感慨無量」を省略した言い方なので、意味の違いはありません。
どちらを使っても間違いではありません。
「感無量」は英語で『full of emotion』
感無量は英語の『full of emotion』に言い換えることができます。
英語の『full of emotion』には
- 感情がいっぱいになる
- 感無量
という意味があります。
「感無量」の対義語・反対語は『無感動』
感無量の対義語は、『無感動』になります。
無感動には
- 感動しないこと
- 心に感じないこと
などの意味があり、心を動かされない際に用いられます。
彼は無感動な表情でその場に立ち尽くしていた。
感無量は感慨がはかりしれないほど大きいさま、深く感動することを言い、無感動は感動しないこと、心を動かされないことを言います。