「相変わらず」という言葉には、「今までと変わったようすが見られないさま」という意味があります。
特定の状況や事柄が以前と変わらないことを表すためによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「相変わらず」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
相変わらずの意味は『今までと変わったようすが見られないさま』
相変わらずの読み方は「あいかわらず」です。
「相変わらず」は、「相」という言葉が含まれ、この「相」は「相違」や「相変わらず」という意味に関連するものとされています。これは、何かが変わることなく状態が続くという意味を表現しています。
『相変わらず』には
- 今までと変わったようすが見られないさま
- 以前と同じように
などの意味があります。
「相変わらず」の正しい使い方を例文で紹介!
「相変わらず」は、特定の状況や事柄が以前と変わらないときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼の話術は相変わらず抜群で、みんなを笑わせています。
例文②
彼女は相変わらず毎日掃除をしていて、とても部屋が綺麗です。
例文③
あの猫は相変わらず午前から窓辺で日向ぼっこをしています。
例文④
この図書館は相変わらず静かで、勉強するのに良い場所です。
例文⑤
あの町の風景は季節ごとにとても美しいです。秋になると、紅葉が相変わらず鮮やかに色づきます。
【相変わらずを使う時の注意点】
相変わらずを使用する際には、どの部分が以前と同じであるのか、具体的な内容や状況を明確に伝えましょう。
相手に何が変わらないのかを理解させるために具体的な内容までを話すことが大切です。
「相変わらず」の類義語・言い換え5選
『相変わらず』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 依然として
- 矢張り
- 其の儘
- いつも通り
- 何時ものごとく
類義語①依然としての意味
前の状態と変わらずに続けることを表わす語
引用:goo辞書
彼女は依然としてその町に住んでいた。
類義語②矢張りの意味
以前と、また他と比べて違いがないさま。
引用:goo辞書
彼はやはり教師をしていた。
類義語③其の儘の意味
その状態のとおりで変化のないこと。もとのまま。
引用:goo辞書
其の儘、席についていなさい。
類義語④いつも通りの意味
常法で、通常の方法で
引用:weblio類語辞典
いつも通り、帰路についた。
類義語⑤何時ものごとくの意味
常法で、通常の方法で
引用:weblio類語辞典
何時ものごとく、業務にあたった。
「相変わらず」と「相も変わらず」の違いは?
「相変わらず」と「相も変わらず」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「相変わらず」には今までと変わったようすが見られないさまという意味がありますが、
それに対し「相も変わらず」には、「相変わらず」を強めた言い方。多く、軽いあざけりや卑下の気持ちを込めるという意味があります。
両方の表現は、状況が変わらないことを示す際に使えますが、文脈や使用する場面によってどちらを選ぶかが異なることがあります。
「相変わらず」は英語で『as usual』
相変わらずは英語の『as usual』に言い換えることができます。
英語の『as usual』には
- いつものとおりに
- 相変わらず
という意味があります。
「相変わらず」の対義語・反対語は『何時にない』
相変わらずの対義語は、『何時にない』になります。
何時にないには
- いつもと違っている
- ふだんのようではない
などの意味があり、何かが通常とは異なる・または前例のないことを示す際に用いられます。
彼がこんなに早く来るのはいつにないことだ。
「相変わらず」はある状況が変わらないことや安定性を示し、何かが以前と同じように続いていることを意味するのに対し、「何時にもない」はいつもとは異なる特別な状況や事象を意味します。