「周知徹底」という言葉には、「広くすみずみまで、きちっと知れわたらせること」という意味があります。
何かを誰かに知らせる際などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「周知徹底」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
周知徹底の意味は『広くすみずみまで、きちっと知れわたらせること』
周知徹底の読み方は「しゅうちてってい」です。
「周知徹底」は、「周知」と「徹底」の2つの単語を組み合わせた四字熟語になります。
「周知」とは、広く人の間に知れ渡ることを意味しています。
「徹底」とは、すみずみまで行き渡ることを意味しています。
『周知徹底』には
- 広くすみずみまで、きちっと知れわたらせること
などの意味があります。
「周知徹底」の正しい使い方を例文で紹介!
「周知徹底」は、広くすみずみまで、きちっと知れわたらせることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
新しい規則を周知徹底させる。
例文②
今後同じようなことが起こらないよう、周知徹底に努めます。
例文③
マスク着用について周知徹底をお願いします。
例文④
部長から業務内容の周知徹底を受けた。
例文⑤
敷地内は禁煙であることを周知徹底してほしい。
【周知徹底を使う時の注意点】
「周知徹底」は、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。
全員に向けて必ず伝えたいことや何らかの変更点などを表す際に使われる言葉ですので、「周知徹底」というワードが出たら聞き流さないように注意しましょう。
「周知徹底」の類義語・言い換え2選
『周知徹底』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 情報共有
- 注意喚起
類義語①情報共有の意味
見聞や知識、ノウハウを、仲間に伝達し共有すること。組織やメンバー間で知識や情報などを伝達し合うことで認識などを揃える、といった文脈などで特に使われる表現。
引用:Weblio辞書
リーダー会議の内容を、チームに情報共有した。
類義語②注意喚起の意味
周囲の人や、組織・住民などのグループに対して、特定のことに関する注意を促すこと。
引用:Weblio辞書
熊が町に降りてきていると、注意喚起された。
「周知徹底」と「注意喚起」の違いは?
「周知徹底」と「注意喚起」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「周知徹底」には広くすみずみまで、きちっと知れわたらせることという意味がありますが、
それに対し「注意喚起」には周囲の人や、組織・住民などのグループに対して、特定のことに関する注意を促すことという意味があります。
「周知徹底」は情報をきちんと広めることを意味していますが、「注意喚起」は特定の事項について注意を呼びかけることを表します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので使い分けましょう。
「周知徹底」は英語で『dissemination』
周知徹底は英語の『dissemination』に言い換えることができます。
英語の『dissemination』には
- 普及
- 宣伝
などという意味があります。
「周知徹底」の対義語・反対語はありません
周知徹底の対義語は、ありません。
「周知徹底できない」など、否定の形にして意味を表します。