「備忘録」という言葉には、「忘れたときの備えとして要件や情報を書き留めた帳面」という意味があります。
自分が忘れないようにするためや他の人に伝えるために会話や文章の中でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「備忘録」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
備忘録の意味は『忘れた時の備えとして要件や情報を書き留めた帳面』
備忘録の読み方は「びぼうろく」です。
『備忘』は「忘れたときのためにあらかじめ用意しておくこと」という意味で、
『録』は「書きしるしたもの」を意味しており、この2つの漢字が組み合わさって成り立つ言葉になります。
『備忘録』には
- 後から参照する必要のある事柄を書き留めておく帳面のこと
- 書き留めた文言やメモ
などの意味があります。
「備忘録」の正しい使い方を例文で紹介!
「備忘録」は、日常生活などで忘れてはいけない出来事などをメモする際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
明日の打ち合わせ内容の備忘録を作成する。
例文②
昔の備忘録が仕事で非常に役立っている。
例文③
備忘録を何度も読み返す。
例文④
会議の備忘録を作成するのを忘れてしまった。
例文⑤
先生の講義はためになるので備忘録を残しておこう。
【備忘録を使う時の注意点】
備忘録は、自分が忘れないようにするために作成するものなので、決まった形式等はありません。会議や打ち合わせなどで備忘録を作成する際には内容の詳細や日付などを細かく記すことが多いです。
「備忘録」の類義語・言い換え3選
『備忘録』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 覚え書き
- ノート
- 書きつけ
類義語①覚え書きの意味
- 忘れないように書き留めておくこと。また、その文書。メモ。備忘録。覚え。
- 条約に付帯した、あて名も署名もない略式の外交文書。条約の解釈・補足、また、自国の希望・意見を述べたもの。外交使節の署名のあるものは正式な外交文書となる。了解覚書。
- 契約をする者同士が交わす、契約の補足や解釈などを記した文書。
引用:goo辞書
覚え書きを交わしておけば、未然にトラブルが回避できる。
類義語②ノートの意味
- 書き留めること。また、書き留めたもの。記録。手記。覚え書き。「―をとる」
- 注解。注釈。「フット―」
- 「ノートブック」「ノートパソコン」の略。
- 音楽で、音。楽音。音調。「ブルー―」
引用:goo辞書
ノートしっかりとってテストに備える。
類義語③書きつけの意味
- 心覚え・記録などのために書きしるしたもの。
- 金銭の貸借などを証明する書類。勘定書。証文。「―が証拠になる」
- 江戸時代、将軍・老中の命令を伝えた公文書。
引用:goo辞書
取引先の電話番号を書きつけた。
「備忘録」と「議事録」の違いは?
「備忘録」と「議事録」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「備忘録」には忘れたときの備えとして要件や情報を書き留めた帳面という意味がありますが、
それに対し「議事録」には会議などで話し合った内容や決定事項を記録したものという意味があります。
メモやタスク管理を目的として個人的に忘れないように書き留めた文書は「備忘録」であり、会議などの内容を正確にまとめた文書は「議事録」になります。
「備忘録」は英語で『memorandum』
備忘録は英語の『memorandum』に言い換えることができます。
英語の『memorandum』には
- 覚え書き
- メモ
という意味があります。
「備忘録」の対義語・反対語はありません
備忘録の対義語は、ありません。