「中核」という言葉には、「物事の中心」という意味があります。
「中核市」などの使い方でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「中核」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「中核」の意味は『物事の中心』
中核の読み方は「ちゅうかく」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「中」は物のまんなか
- 「核」は物事の中心
の2つが合わさってできた言葉です。
『中核』には
- 物事の中心
- 重要な部分
などの意味があります。
「中核」の正しい使い方を例文で紹介！
「中核」は、物事の中心を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子同期の中島くんは、営業の中核を担っている。
例文②
B男野球チームの中核として、息子は頑張っています。
例文③
C子県立病院は、この地域の中核としての病院です。
例文④
B子部署の中では、中核としての役割を担っています。
例文⑤
C男中核市に引っ越すことになりました。
【中核を使う時の注意点】
中核とは、中心となって物事を進める人や物事のことをいいます。
ビジネスシーンで使うときは、リーダー的な役割をもっている人のことを表すので、覚えておきましょう。
「中核」の類義語・言い換え4選
『中核』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 中枢
- 枢機
- 枢軸
- 機軸
類義語①中枢の意味
中心となる大切なところ。重要な部分。
引用：goo辞書
B子この倉庫は、物流の中枢となっている。
類義語②枢機の意味
物事の最も大切なところ。かなめ。要所。
引用：goo辞書
A子彼は組織の枢機を担っています。
類義語③枢軸の意味
物事の中心となる部分。
引用：goo辞書
B男この時計は、歯車を枢軸として動いています。
類義語④機軸の意味
物事の中心となるところ。活動の中心。
引用：goo辞書
B子物語の機軸となる事件が起こった。
「中核」と「中枢」の違いは？
「中核」と「中枢」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「中核」には物事の中心という意味がありますが、
それに対し「中枢」には、中心となる大切なところという意味があります。
どちらも、物事の中心となるところという、同じ意味をもつ言葉です。
「中枢」は医療用語として使われる場合がありますが、「中核」には医療用語の意味合いはありません。
「中核」は英語で『mesokaryon』
中核は英語の『mesokaryon』に言い換えることができます。
英語の『mesokaryon』には
- 中核
という意味があります。
「中核」の対義語・反対語は『末端』
中核の対義語は、『末端』になります。
末端には
- 物のはしの部分
- 組織などの中央から最も遠い部分
などの意味があり、物事の端の部分を表す際に用いられます。
B男体の末端が冷たい。
物事の重要な部分を表す「中核」に対して、物事の端の部分を表す「末端」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
