「バッファ」とは?ビジネス・IT業界での意味と使い方を例文で解説!言い換えや対義語は?

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『バッファ』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『余裕』や『緩衝』という意味があります。

初めて『バッファ』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。

しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。

この記事では『バッファ』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。

目次

バッファの意味は3パターン

女

【バッファの意味】

緩衝器。緩和物。

 「バッファーメモリー」の略。

 (比喩的に)余裕やゆとりをもたせること。また、後ろ盾やサポート役のこと。「―を含めた日程」「―としてグループを支える」

引用:weblio辞書

カタカナ語のバッファは、『緩衝』という意味である英語の『buffer』が語源となっています。

『バッファー』と言われることもありますが、どちらも同じ意味で使われています。

バッファの意味① 『緩衝域・記憶領域』

コンピューターにおけるバッファは、日本語では「緩衝域」などとも表現される。これは入出力処理において入力と処理との間に生じるタイミングのずれを補うために用いられる記憶領域である。

入力される(データを受け取る)側の機器で処理しきれない分のデータは一旦、バッファに保持される。そしてデータを処理できる状態になってから、バッファに留め置かれたデータが受け取られて処理される。

入力されたデータを逐次処理していくタイプの機構において、処理可能な限度以上のデータを一気に受け取ってしまう場合があると、データを順序どおり正しく処理できなくなる可能性がある。バッファはそのような事態を防ぐための、データの一時的な貯留地のような役割を果たす。

引用:weblio辞書

『バッファ』には

・緩衝域

・記憶領域

・データの一時的な貯留地

 などの意味があります。

B子

不調の原因はPC内バッファ不足のようです。

バッファの意味② 『衝撃を和らげる装置・部品・機構』

「衝撃を和らげる装置・部品・機構」を指す用語としてバッファという呼称が用いられてる。むしろこちらが本義であり、IT用語としてのバッファも広い意味ではこちらの語義に包含される。

引用:weblio辞書

『バッファ』には

・衝撃を和らげる装置

・部品

・機構

 などの意味もあります。

上司

今回のクライアントは難しい性格なんだ。
バッファとしてゴルフが得意な君も打ち合わせに一緒についてきてほしい。

バッファの意味③ 『時間や人員の余裕』

(比喩的に)余裕やゆとりをもたせること。また、後ろ盾やサポート役のこと。

引用:weblio辞書

『バッファ』には

・時間や人員の余裕

 などの意味があります。

B子

バッファを含めたスケジュールを組みます。

バッファの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)

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ビジネスシーンで使う『バッファ』は、『余裕』『ゆとり』緩衝などがあります。

もともとIT業界で多く使われていましたが、その後ビジネスシーンで広く使われるようになりました。

使われる業界によって意味が異なってくるので、注意が必要です。

業界別の意味についても詳しく解説していきます!

例文① 「余裕」「ゆとり」という意味で使う時 

ビジネスシーンにおいて最も一般的なのは、人的あるいは時間的など何かの『余裕』『ゆとり』という意味で『バッファ』が使われるケースです。

【Before】

C子

ゆとりをもって配置できるシフトを組んでください。

【After】

C子

バッファをもってシフトを組んでください。

例文② 緩衝役という意味で使う時 ~人間関係・国際関係~

人間関係や何かの交渉事、国際関係に関する場面では、次のように『緩衝』という意味で『バッファ』が用いられます。

【Before】

上司

日本は国際会議に緩衝役としての参加を打診された。

【After】

上司

日本は国際会議でバッファとしての参加を打診された。

例文③ 保存領域という意味で使う時 ~IT業界~

IT業界では、次のようにデータを保存する際の一時的な貯留地という意味で、『バッファ』が使われることが多くあります。

【Before】

C子

このデータは保存領域を超えてしまうため縮小してください。

【After】

C子

このデータはバッファ領域を超えるため差し替えてください。

業界によっては派生した意味で使われることもある『バッファ』ですが、元は英語での意味『緩衝』から転じています。

ビジネスシーンで『バッファ』と言われた時は、基本的に『余裕』や『ゆとり』、『緩衝』と受け取ると良いでしょう。

【注意点】

バッファを使う時の注意点 業界によっては若干異なる意味や指定の現象を指す場合があり、注意が必要です。

バッファの類義語・関連用語4選

コップ

バッファ』の類義・関連用語は4つあります。

① ワンクッション

② 資本保全バッファー

③ バッファオーバーフロー

④ 緩衝液

類義語① ワンクッションの意味

衝撃を和らげる働きをするもの。

引用:weblio類語辞典

上司

動揺しているようなので、ワンクッション置いてから話してください。

関連用語② 資本保全バッファーの意味 ~金融業界~

金融・経済業界では「資本保全バッファー」という『バッファ』から派生した用語を耳にすることがあるかもしれません。

しかしこれも、資本的な『余裕』という意味を指します。

資本保全バッファーは、金融危機等のストレス時に取り崩し可能なバッファー(クッション)であり、2.5%というバッファー水準を割り込んでも、直ちに早期是正措置を課されるわけではないが、バッファー水準を割り込み、普通株式等Tier1比率の合計(最低所要水準+資本保全バッファー)が 7%を下回った場合、その程度に応じ、配当、賞与、自社株買い等といった資本の社外流出に制限が課される。

引用:投資用語集

関連用語③ バッファオーバーフローの意味 ~プログラミング関連~

プログラミング用語として、『バッファオーバーフロー』という言葉があります。

バッファオーバーフローとは、コンピュータプログラムの動作異常の一つで、あるデータの受け取りや保管のために用意された領域(バッファ)に想定以上の長さのデータを書き込んでしまい、溢れたデータが隣接する領域を不正に書き換えてしまうこと。また、溢れたデータによって引き起こされる予期しない動作。

引用:e-words

関連用語④ 緩衝液の意味 ~化学・生物学関連~

化学・生物学の世界においては、『緩衝液』や『緩衝装置』という意味で「バッファ」が使われることがあるようです。

専門的で難しく感じますが、基本的な意味はこれまで挙げてきた「バッファ」と同じなので心配ありません。

生物化学における「バッファ」とは日本語では「緩衝液」といい、水溶液の性質(酸性、中性、アルカリ性)を示すpHの衝撃を緩和する液体のことを指します。

引用:WURK

バッファの対義語・反対語はない!

ノート

バッファの対義語は、日本語・英語ともにありません。

その為、対義で使いたい場合には反対の意味に言い換えるしかないようです。

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