「事案」という言葉には、「問題になっている事柄」という意味があります。
政治や法律に関係するシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「事案」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「事案」の意味は『問題になっている事柄』
事案の読み方は「じあん」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「事」はことがら
- 「案」は調べる
の2つが合わさってできた言葉です。
『事案』には
- 問題になっている事柄
などの意味があります。
「事案」の正しい使い方を例文で紹介!
「事案」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①ビジネスシーン
「事案」は辞書的な意味通り、問題になっている案件などを表す際に使われます。
【例文①】
震災被害を事案ごとにまとめました。
【例文②】
事案発生の要因を考えて行きましょう。
例文②オタク用語的な使い方
信じられない出来事が起こった時に「事案」という言葉が使われます。
【例文①】
ライブで推しが目の前に来る事案が発生して、倒れかけた。
【例文②】
推しに名前を呼ばれるという事案が発生。
例文③ネットスラングとして使用する時
SNSやインターネット上ではオタク用語的な使い方と同様に「驚くような出来事」という意味合いで「事案」が使われます。
【例文①】
30年彼女なしの男が、初デートする事案が発生。
【例文②】
家にスマホを忘れてくる事案が発生。
【事案を使う時の注意点】
インターネット上では、若い人たちを中心に「驚くような出来事」を指して「事案」が用いられます。
プラスの出来事でもマイナスの出来事でも使われますので、覚えておきましょう。
「事案」の類義語・言い換え3選
『事案』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 事柄
- 問題
- 事件
類義語①事柄の意味
物事の内容・ようす。また、物事そのもの。
引用:goo辞書
犯人について覚えている事柄を教えてください。
類義語②問題の意味
困った事柄。厄介な事件。
引用:goo辞書
この漫画の主人公は、次々と問題に巻き込まれる。
類義語③事件の意味
世間が話題にするような出来事。問題となる出来事。
引用:goo辞書
海外留学中の彼女が、悪い事件に巻き込まれないか心配だ。
「事案」と「案件」の違いは?
「事案」と「案件」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「事案」には問題になっている事柄という意味がありますが、
それに対し「案件」には、問題となっている事柄・審議しなければならない事柄という意味があります。
どちらも、問題になっている事柄という意味を持った言葉です。
「案件」は、訴訟事件という意味もありますが、「事案」にはありません。
「事案」は英語で『case』
事案は英語の『case』に言い換えることができます。
caseの意味
(ある特定の)場合、(個々の具体的な)事例、(道義・人生などをめぐる)問題、(警察などの介入・調査を要する)事件、事実、真相、実情、(人の)状態、立場、境遇
英語の『case』には
- 場合
- 事例
という意味があります。
「事案」の対義語・反対語はありません
事案の対義語は、ありません。