「天誅」という言葉には、「天に代わって相手に罰を与えること」という意味があります。
歴史のドラマや小説などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「天誅」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「天誅」の意味は『天に代わって相手に罰を与えること』
天誅の読み方は「てんちゅう」です。
語源は正確な情報はなく不明です。
- 「天」は、大空・あめ・造物主
- 「誅」は、責める・とがめる・罰する
この2つが合わさってできた言葉です。
『天誅』には
- 天が下す罰
- 天に代わって誅罰すること
などの意味があります。
「天誅」の正しい使い方を例文で紹介!
「天誅」は、歴史書などで神や仏によって罰せられる表現として使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
国を裏切り、人々を苦しめた悪行に対して、神の怒りが天誅として下るだろう。
例文②
環境を破壊し、自然に対し冒涜的な行為が続けば、いつか天誅が下る。
例文③
悪人は天誅を受けて、その罪を償うことになるだろう。
例文④
悪徳商人が人々を欺き続ける限り、絶対に天誅が訪れる。
例文⑤
神の法に背いたものたちは、いずれ天誅が下ると信じられてきた。
【天誅を使う時の注意点】
「天誅」という言葉は、文学作品や歴史的な書物といった文学的な表現で使用されることが多く、日常生活ではあまり使われない表現です。
「天誅」の類義語・言い換え4選
『天誅』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 天罰
- 凶行
- 懲罰
- ペナルティ
類義語①天罰の意味
天が下す罰。悪事に対する自然の報い。「—が下る」
引用:goo辞書
彼は悪事を働いたため、天罰が下った。
類義語②凶行の意味
殺人・傷害などの凶悪な行為。「—に及ぶ」「—現場」
引用:goo辞書
青年は恨みが原因で凶行に及んだ。
類義語③懲罰の意味
- こらしめのために罰を加えること。また、その罰。「違反者を—する」
- 公務員などの不正・不当な行為に対する制裁。特に、国会の各議院または地方議会が、議会の秩序維持のために議員に科する制裁。戒告・陳謝・登院(出席)停止・除名の4種がある。
引用:goo辞書
規律を乱す者には厳しい懲罰が与えられる。
類義語④ペナルティの意味
罰則。処罰。また、罰金。違約金。「反則した選手に—を科す」「—をとられる」
引用:goo辞書
高速道路で速度を守らない運転者には、速度超過のペナルティが科せられる。
「天誅」は英語で『divine retribution』
天誅は英語の『divine retribution』に言い換えることができます。
英語の『divine retribution』には
- 天罰
- 天誅
という意味があります。
「天誅」の対義語・反対語はありません
天誅の対義語は、ありません。