「戯れる」という言葉には、「ふざける」という意味があります。
様々な読み方をされる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「戯れる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「戯れる」の意味は『ふざける』
戯れるの読み方は「たわむれる」「じゃれる」「ざれる」です。
読み方によって、意味が異なる言葉です。
語源は平安時代の言葉「戯る(さる)」という言葉です。
「戯る」は、機転が利く、気が利くなどという意味で使われていていましたが、だんだんと垢抜けていることや洒落て気が利くこと、ふざけるなどといった意味に転じました。
『戯れる』には
- 遊び興じる
- ふざけてたわむれる
- しゃれている
などの意味があります。
「戯れる」の正しい使い方を例文で紹介!
「戯れる」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①「たわむれる」と読む時
遊んでいる様子や冗談を言い合っている時などに使われます。
【例文①】
波打ち際で波と戯れる娘は、とても楽しそうだ。
【例文②】
公園で戯れている小学生を見ると、懐かしい気持ちになります。
例文②「じゃれる」と読む時
ふざけあっている様子を表す際などに使われます。
【例文①】
2匹の猫が戯れあっている動画は、癒しでしかない。
【例文②】
知念くんと伊野尾くんは、いつも戯れあっている。
例文③「ざれる」と読む時
ふざけている様子や、趣があることを表す際に使われます。
【例文①】
薄暗い公園で、男女が戯れている。
【例文②】
源氏物語に「されたる(戯れたる)遣戸口」という表現があります。
【戯れるを使う時の注意点】
一般的には「たわむれる」「じゃれる」と読まれることが多い言葉です。
「ざれる」と読むの場合は、一般的に古典の文語表現として使われます。
昔はひらがなに濁点をつけずに表記することが多かったため、ひらがなで「されたる」と書かれている場合もありますので、覚えておきましょう。
「戯れる」の類義語・言い換え3選
『戯れる』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 遊ぶ
- ふざける
- はしゃぐ
類義語①遊ぶの意味
スポーツ・趣味など好きなことをして楽しい時間を過ごす。
引用:goo辞書
小さい子たちが、公園で遊んでいる。
類義語②ふざけるの意味
娘はテンションが上がるとふざけるタイプです。
類義語③はしゃぐの意味
調子にのってふざけ騒ぐ。
引用:goo辞書
10年ぶりの遊園地で、かなりはしゃいでしまった。
「戯れる」と「遊ぶ」の違いは?
「戯れる」と「遊ぶ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「戯れる」には何かを相手にして、おもしろがって遊ぶという意味がありますが、
それに対し「遊ぶ」には、好きなことをして楽しむという意味があります。
「遊ぶ」は単純に楽しむことを意味していますが、「戯れる」は特定の相手とふざけあったりじゃれあったりすることを意味しています。
ニュアンスの異なる言葉ですので、時と場合に合わせて適切に使い分けましょう。
「戯れる」は英語で『playfully』
戯れるは英語の『playfully』に言い換えることができます。
英語の『playfully』には
- じゃれて
- 戯れて
などという意味があります。
「戯れる」の対義語・反対語は『本気』
戯れるの対義語は、『本気』になります。
本気には
- まじめな気持ち
- 真剣な気持ち
- まじめな様子
などの意味があり、真剣な様子を表す際に用いられます。
僕は彼に本気の勝負を挑みました。
ふざけることを意味する「戯れる」に対して、真剣な気持ちという意味の「本気」は、反対の意味の言葉として使うことができます。