「ブラックアウト」という言葉には、「記憶喪失・停電・暗転など」の意味があるカタカナ語です。
複数の意味をもつ言葉のため様々なシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ブラックアウト」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ブラックアウトの意味は『記憶喪失・停電・暗転など』
【ブラックアウトの意味】
1 記憶喪失。また、意識を失うこと。
2 一時的機能停止。
3 報道管制。
4 灯火管制。
5 停電。特に、広範囲での停電。
6 舞台の暗転。
7 特定地域に向けてスポーツ番組などを放送すること。
引用:goo辞書
ブラックアウトの読み方は「ぶらっくあうと」です。
語源は、英語の「blackout」です。
『ブラックアウト』には
- 記憶喪失
- 一時的機能停止
- 報道管制
- 停電
- 舞台の暗転
- 特定地域に向けてスポーツ番組などを放送すること
などの意味があります。
「ブラックアウト」の正しい使い方を例文で紹介!
「ブラックアウト」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①記憶喪失を表す時
何らかのきっかけで記憶を失ってしまったことを表す場合に使われます。
【例文①】
この小説は、ブラックアウトした主人公の話です。
【例文②】
彼は、事故にあったショックでブラックアウトしてしまった。
例文②一時的な機能停止を表す時
物や機能などが、一時的に使えなくなった時に使われます。
【例文①】
テレビが急にブラックアウトした。
【例文②】
カメラのシャッターが切れない。ブラックアウトしたようだ。
例文③報道管制を表す時
報道管制を表す時に使われます。
「報道管制」とは警察からマスコミに対して対して報道を控えるように求めることです。
【例文①】
そのニュースについては、ブラックアウトされている。
【例文②】
この事件はSNS上ではニュースになっているが、テレビでは報道されないので、ブラックアウトされている可能性が高い。
例文④停電を表す時
何らかの影響で、電気の供給が止まったことを表す時に使われます。
【例文①】
地震の影響で、実家がブラックアウトしているらしい。
【例文②】
台風のため、2時間ほどブラックアウトしていたが、やっと復旧した。
例文⑤暗転を表す時
暗転を表す時に使われます。
「暗転」とは、舞台の幕を下ろさずに舞台の照明を落とすことで場面転換することです。
【例文①】
急にブラックアウトして、主人公の回想シーンに入った。
【例文②】
長めにブラックアウトした後、物語はクライマックスへと進んでいく。
【ブラックアウトを使う時の注意点】
「ブラックアウト」という言葉は様々な意味をもちます。
場面に応じて意味合いが異なりますので、気をつけて使う必要があります。
また、人によっては意味が通じない場合もありますので、伝わらない時には親しみのある日本語に言い換えてみるとよいですね。
「ブラックアウト」の類義語・言い換え4選
『ブラックアウト』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 記憶喪失
- 停電
- 暗転
- 失神
類義語①記憶喪失の意味
意識障害によって、過去のある時の経験を思い出せないこと。
引用:goo辞書
母は去年交通事故にあってから、記憶喪失になりました。
類義語②失神の意味
意識を失うこと。多くは、強い精神的ショックや肉体的打撃、あるいは脳貧血などによって起こる。気絶。
引用:goo辞書
久しぶりにジェットコースターに乗ったら失神してしまった。
類義語③停電の意味
送電が一時的に止まること。また、その結果電灯が消えることなどにもいう。
引用:goo辞書
深夜に停電したらしいが、気づかずに寝ていた。
類義語④暗転の意味
演劇で、幕を下ろさず、舞台を一時暗くして場面を変えること。
引用:goo辞書
この舞台は、効果的に暗転が使われている。
「ブラックアウト」の対義語・反対語はありません
ブラックアウトの対義語は、ありません。
「ブラックアウト」に似ている言葉で「ホワイトアウト」という言葉があります。
「ホワイトアウト」は雪雲がガス状に立ちこめ、視界全体が白くなり空間と地面との見分けがつかなくなる現象のことを意味しています。
意味としては「ブラックアウト」の対義語にはなりませんので気をつけましょう。