「疎ましい」という言葉には、「 好感がもてず遠ざけたい・いやである・いとわしい」という意味があります。
相手や物に対して嫌悪感を抱くときなどによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「疎ましい」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
疎ましいの意味は『 好感がもてず遠ざけたい』
疎ましいの読み方は「うとましい」です。
語源は「疎」からきており、中学3年生で習う漢字です。
『疎ましい』には
- 好感がもてず遠ざけたい・いやである・いとわしい
- 異様で恐ろしい・気味が悪い・不気味である
などの意味があります。
「疎ましい」の正しい使い方を例文で紹介!
「疎ましい」は、人や物などに嫌悪感があり離れていたい・避けたいと思うときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
反抗期の息子は私のことを疎ましく思っているようです。
例文②
言い方がきつい上司は疎ましい存在だ。
例文③
毎度しつこくランチに誘ってくるママ友が疎ましいわ。
例文④
疎ましいから既読をつけない人がいる。
例文⑤
あの潰れた旅館跡地は疎ましい心霊スポットになっている。
【疎ましいを使う時の注意点】
嫌い・嫌だと感じている・気味が悪い・遠ざけたい・距離を置きたいときによく使う言葉です。本来の意味では異様で恐ろしい・気味が悪い・不気味であるというときにも用いられます。
「疎ましい」の類義語・言い換え4選
『疎ましい』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- うっとうしい
- 厭わしい
- 忌まわしい
- 悍ましい
類義語①うっとうしいの意味
- 心がふさいで晴れ晴れしない。気分が重苦しい。
- 邪魔になってうるさい。煩わしい。
引用:goo辞書
彼からのメールがうっとうしい。
類義語②厭わしいの意味
北東北の冬は曇りが多く、雨や雪が多くて厭わしいです。
類義語③忌まわしいの意味
忌まわしい記憶がよみがえってくる。
類義語④悍ましいの意味
近くの高校で悍ましい事件が起きてしまった。
「疎ましい」と「うっとうしい」の違いは?
「疎ましい」と「うっとうしい」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「疎ましい」には好感がもてず遠ざけたい・いやである・いとわしいという意味がありますが、
それに対し「うっとうしい」には、心がふさいで晴れ晴れしない・気分が重苦しいという意味があります。
「疎ましい」と「うっとうしい」は人間関係を表すときは、使い方が似ています。どちらも嫌悪感を感じるときに使われますが、「うっとうしい」は嫌いという感情がないとしても、そばにいて気に障るという場面にも使われます。
「疎ましい」は英語で『repugnant』
疎ましいは英語の『repugnant』に言い換えることができます。
英語の『repugnant』には
- 気に食わない・いやな・気に食わないで・大嫌いで
- 矛盾して・一致しないで
という意味があります。
「疎ましい」の対義語・反対語は『好ましい』
疎ましいの対義語は、『好ましい』になります。
好ましいには
- 感覚的に好きである・感じがいい・このもしい
- そうあってほしい・そうあるべきである・のぞましい
- 好色らしい
などの意味があり、相手や物に好きという感覚や感じがいいなど、好印象を感じられるときに用いられます。
色調も明るくて見やすくて、すごく好ましいデザインですね。
- 「疎ましい」は好感がもてず遠ざけたい・いやである
- 「好ましい」は感覚的に好きである・感じがいい・このもしい
2つの言葉を並べると反対の関係であるということが分かります。