「ディティール」という言葉には、「細部」という意味があるカタカナ語です。
全体の中の細かい部分を表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ディティール」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ディティールの意味は『細部』
ディティールの読み方は「でぃてぃーる」です。
語源は詳細という意味のある英語の「detail」です。
『ディティール』には
- 全体の中の細かい部分
- 細部
- 建築物などの詳細図
などの意味があります。
「ディティール」の正しい使い方を例文で紹介!
「ディティール」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①建築で使われる時
設計の詳細図を表す時に使われます。
【例文①】
このビルのディティールを確認させてください。
【例文②】
新しくできる建物のディティールを考える。
例文②ファッションで使われる時
細部のデザインを表す時に使われます。
【例文①】
この靴はディティールにすごくこだわっている。
【例文②】
もう少しディティールを考えさせてください。
【ディティールを使う時の注意点】
色々な分野で使われる言葉で、少しずつ意味が違います。
「ディティール」の類義語・言い換え5選
『ディティール』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 委細
- 事細か
- ポイント
- 要点
- 肝所
類義語①委細の意味
細かく詳しいこと。詳しい事情。詳細。
引用:weblio辞書
この件についての委細は後程聞かせてください。
類義語②事細かの意味
こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。
引用:goo辞書
彼女は昨日起きたことを事細かに話してくれた。
類義語③ポイントの意味
要点。肝所(かんどころ)。
引用:weblio辞書
このポイントを抑えておけば大丈夫でしょう。
類義語④要点の意味
物事の中心となるところ。重要な点。
引用:goo辞書
まずは要点をまとめてから考えよう。
類義語⑤肝所の意味
はずすことのできない大事なところ。肝心なところ。急所。
引用:weblio辞書
彼は肝所を心得た仕事ぶりを見せてくれる。
「ディティール」と「ディテール」の違いは?
「ディティール」と「ディテール」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ディティール」には細部や詳細という意味がありますが、
それに対し「ディテール」には、全体の中の細かい部分という意味があります。
どちらも同じ言葉をカタカナにしたものなので意味は同じですが、「ディティール」の方がネイティブな発音に近い表現で「ディテール」の方が一般的に使われるという違いがあります。
「ディティール」の対義語・反対語は『シルエット』
ディティールの対義語は、『シルエット』になります。
シルエットには
- 物の輪郭
- 全体の形
- アウトライン
などの意味があり、全体の形を表すときに用いられます。
あの建物はシルエットがきれいだ。
細部を表すディティールに対して、シルエットは全体の形を表します。