「崇拝」という言葉には、「心から傾倒して、敬い尊ぶこと」という意味があります。
「神を崇拝する」などの使われ方をよくする言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「崇拝」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「崇拝」の意味は『心から傾倒して、敬い尊ぶこと』
崇拝の読み方は「すうはい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「崇」と「拝」のそれぞれの意味は
- 「崇」は尊ぶ
- 「拝」はあがめる
この2つが合わさってできた言葉です。
『崇拝』には
- 心から傾倒して、敬い尊ぶこと
などの意味があります。
「崇拝」の正しい使い方を例文で紹介!
「崇拝」は、心から敬い尊ぶことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
キリスト教を崇拝している彼は、クリスマスは忙しいらしい。
例文②
彼は社長を崇拝している。
例文③
ここは聖地として崇拝者が訪れる場所です。
例文④
このアイドルは、ファンのみんなから崇拝されている。
例文⑤
なんでもできてかっこいい先輩のことを崇拝しています。
【崇拝を使う時の注意点】
宗教関係でよく使われる言葉ですが、宗教用語というわけではありません。
最近は若い人を中心に、熱狂的に好きだということを表す際にも使われますので覚えておきましょう。
「崇拝」の類義語・言い換え5選
『崇拝』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 信仰
- 崇敬
- 尊敬
- 盲信
- 心酔
類義語①信仰の意味
神仏などを信じてあがめること。また、ある宗教を信じて、その教えを自分のよりどころとすること。
引用:goo辞書
私の叔母は信仰深い人で、毎日お祈りをしていました。
類義語②崇敬の意味
あがめうやまうこと。尊崇。
引用:goo辞書
私は彼のことを崇敬しています。
類義語③尊敬の意味
その人の人格をとうといものと認めてうやまうこと。その人の行為・業績などをすぐれたものと認めて、その人をうやまうこと。
引用:goo辞書
尊敬している人は、父です。
類義語④盲信の意味
わけもわからず、ただひたすらに信じること。
引用:goo辞書
母の影響で、幼い頃はある宗教を盲信していた。
類義語⑤心酔の意味
ある人を心から慕い、尊敬すること。
引用:goo辞書
僕は先輩のことを心酔しています。
「崇拝」と「礼拝」の違いは?
「崇拝」と「礼拝」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「崇拝」には心から傾倒して、敬い尊ぶことという意味がありますが、
それに対し「礼拝」には、神仏などを拝むことという意味があります。
「崇拝」は、何かを尊ぶという気持ちを表しますが、「礼拝」は拝むという行為を表す言葉です。
どちらも宗教に関連強い言葉ですが、「崇拝」は気持ちを、「礼拝」は行為を表すため、時と場合に応じて使い分けましょう。
「崇拝」は英語で『adoration』
崇拝は英語の『adoration』に言い換えることができます。
英語の『adoration』には
- 崇拝
- 崇敬
などという意味があります。
「崇拝」の対義語・反対語は『軽侮』
崇拝の対義語は、『軽侮』になります。
軽侮には
- 軽んじあなどること
- 人を見下してばかにすること
などの意味があり、軽んじあなどることを表す際に用いられます。
そんな軽侮の目で見ないでください。
心から傾倒して敬い尊ぶことという意味のある「崇拝」に対して、軽んじあなどることという意味の「軽侮」は、反対の意味の言葉として使うことができます。