「陰影」という言葉には、「光の当たらない、暗い部分」という意味があります。
美術の世界などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「陰影」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「陰影」の意味は『光の当たらない、暗い部分』
陰影の読み方は「いんえい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「陰」と「影」のそれぞれの意味は
- 「陰」は光の当たらない所
- 「影」は光が物にさえぎられてできる暗い部分
この2つが合わさってできた言葉です。
『陰影』には
- 光の当たらない、暗い部分
- 物事の色・音・調子や感情などに含みや趣があること
などの意味があります。
「陰影」の正しい使い方を例文で紹介！
「陰影」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①光の当たらない、暗い部分を表す時
主に影を表す際に使われます。
【例文①】
B男陰影のついた絵を描けるようになりたい。
【例文②】
B子写真を撮る時には陰影に気を付けると良い写真が撮れます。
例文②物事に含みや趣があることを表す時
物事に微妙なニュアンスがあることを表す時に使われます。
【例文①】
B男この小説は、人間関係について陰影に富む表現がされています。
【例文②】
B子これは陰影を帯びたメロディーが人気の曲です。
【陰影を使う時の注意点】
「陰翳」と書かれることがありますが、同じ意味の言葉です。
しかし、一般的には「陰影」が使われますので覚えておきましょう。
「陰影」の類義語・言い換え4選
『陰影』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 暗闇
- 闇
- 微妙
- ニュアンス
類義語①暗闇の意味
まったく光がなく、暗いこと。また、その所。くらがり。
引用：goo辞書
B子暗闇の中を進んでいく迷路をしました。
類義語②闇の意味
光のささない状態。暗いこと。
引用：goo辞書
A子真っ暗な闇の中でも、このライトがあれば明るく照らすことができます。
類義語③微妙の意味
趣深く、何ともいえない美しさや味わいがあること。また、そのさま。みみょう。
引用：goo辞書
B男この焼き物は、微妙な色の違いが美しい。
類義語④ニュアンスの意味
B子ここはわざと絵の具を混ぜることで、ニュアンスを加えています。
「陰影」は英語で『shade and shadow』
陰影は英語の『shade and shadow』に言い換えることができます。
英語の『shade and shadow』には
- 陰影
という意味があります。
「陰影」の対義語・反対語はありません
陰影の対義語は、ありません。
