「編成」という言葉には、「個々のものを集めて組織的なまとまりとすること」という意味があります。
「10両編成の電車」などの表現でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「編成」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「編成」の意味は『個々のものを集めて組織的なまとまりとすること』
編成の読み方は「へんせい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「編」と「成」のそれぞれの意味は
- 「編」は組み合わせてまとまった形に仕立てる
- 「成」はつくりあげる
「編成」は、この2つが合わさってできた言葉です。
『編成』には
- 個々のものを集めて組織的なまとまりとすること
などの意味があります。
「編成」の正しい使い方を例文で紹介!
「編成」は、個々のものを集めて組織的なまとまりとすることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
1年の予算を編成するのは、予算委員会です。
例文②
毎年2月あたりから、新しい学年のクラス編成を行っています。
例文③
我が社の売上向上のため部署を再編成することになり、転勤することになりました。
例文④
将来は、お笑い番組の編成の仕事に就きたいと思っています。
例文⑤
10両編成の電車がホームに入ってきた。
【編成を使う時の注意点】
発音が同じで異なる意味をもつ言葉のことを「同音異義語」と言います。
「へんせい」と読む同音異義語は他にも「編制」「編製」「変成」など、さまざまあります。
間違えないように、しっかりと意味を覚えておきましょう。
「編成」の類義語・言い換え4選
『編成』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 構成
- 構造
- 編制
- 組織
類義語①構成の意味
いくつかの要素を一つのまとまりのあるものに組み立てること。また、組み立てたもの。
引用:goo辞書
家族構成をこちらにご記入ください。
類義語②構造の意味
一つのものを作り上げている部分部分の材料の組み合わせ方。また、そのようにして組み合わせてできたもの。仕組み。
引用:goo辞書
弟は、車の構造について詳しいです。
類義語③編制の意味
個々別々のものを集めて団体を組織すること。特に、軍隊を組織すること。
引用:goo辞書
新年度からは編制を変える予定です。
類義語④組織の意味
一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が分化・統合されている集団。また、それを組み立てること。
引用:goo辞書
風通しのよい組織づくりを目指しています。
「編成」と「編制」の違いは?
「編成」と「編制」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「編成」には個々のものを集めて組織的なまとまりとすることという意味がありますが、
それに対し「編制」には、個々別々のものを集めて団体を組織することという意味があります。
どちらも、個々のものをあつめてまとめるという意味合いは同じです。
しかし、「編成」はひとまとめにするというイメージですが、「編制」はまとめた後にまたグループに分けるというイメージで使われます。
同じ読みで意味も似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けていきましょう。
「編成」は英語で『organization』
編成は英語の『organization』に言い換えることができます。
英語の『organization』には
- 構成
- 組織
などという意味があります。
「編成」の対義語・反対語はありません
編成の対義語は、ありません。