「纏める」という言葉には、「ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにする」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「纏める」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「纏める」の意味は『ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにする』
纏めるの読み方は「まとめる」です。
「纏」は、糸を表す糸編に帯びるという意味をもつ「廛」が組み合わされた漢字です。
漢字の成り立ちから、からまるという意味の「纏う」という使われ方をするようになり、そこから派生して「纏める」という意味をもつようになったと言われています。
『纏める』には
- ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにする
- 物事の筋道を立てて整える
- 決まりをつける
などの意味があります。
「纏める」の正しい使い方を例文で紹介!
「纏める」は、ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにすることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
新聞紙を纏めました。
例文②
洗濯物を纏めて置いておきます。
例文③
これまでの経緯を纏めてお話しします。
例文④
そろそろ結婚についての考えを纏めて欲しい。
例文⑤
みんなのアイディアを纏めて新商品を作ろう。
【纏めるを使う時の注意点】
「纏める」に使われている「纏」は、常用漢字ではありません。
ひらがなで表記されることが一般的ですので、覚えておきましょう。
「纏める」の類義語・言い換え3選
『纏める』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 集める
- 固める
- 合わせる
類義語①集めるの意味
多くの人や物を一つところにまとめる
引用:goo辞書
先生は子供たちを集めて話しました。
類義語②固めるの意味
物事を集中させる。一つにまとめる。
引用:goo辞書
このチームは上位打線にバッティングの良い選手を固めています。
類義語③合わせるの意味
二つ以上のものを一つにする。
引用:goo辞書
みんなの力を合わせて、大根を収穫しました。
「纏める」と「纒める」の違いは?
「纏める」と「纒める」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「纏める」にはばらばらのものを集めてひとかたまりのものにするという意味がありますが、
それに対し「纒める」にも、ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにするという意味があります。
どちらも「まとめる」と読み、同じ意味をもつ言葉です。
「纏める」の「纏」は正字で、「纒める」の「纒」は俗字という違いがあります。
しかし、どちらも常用漢字ではないため、一般的には「まとめる」とひらがなで表されます。
「纏める」は英語で『collect』
纏めるは英語の『collect』に言い換えることができます。
collectの意味
集める、(ひとかたまりに)集める、寄せ集める、(趣味・研究などの目的で)収集する、徴収する、募(つの)る、集中する、まとめる、奮い起こす、心を落ち着ける
英語の『collect』には
- 纏める
- 集める
などという意味があります。
「纏める」の対義語・反対語は『壊す』
纏めるの対義語は、『壊す』になります。
壊すには
- まとまっていた物事・状態をくずしてだめにする
- つぶす
などの意味があり、纏まっていた物事をだめにすることを表す際に用いられます。
彼女との良い雰囲気を、僕の一言で壊してしまった。
ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにするという意味のある「纏める」に対して、纏まっていた物事をくずしてだめにするという意味の「壊す」は、反対の意味の言葉として使うことができます。