「ゲラ」という言葉には、「校正刷り」という意味があるカタカナ語です。
印刷所で刷られる試し刷りを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ゲラ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ゲラの意味は『校正刷り』
ゲラの読み方は「げら」です。
語源は活字を並べる木製の箱が「ガリー船」に似ていたことから英語の「galley」でゲラと呼ばれるようになりました。
『ゲラ』には
- ゲラに入れた活字の版で校正用に刷ったもの
- 校正刷り
- 組み上げた活字の版を入れる木製の浅い箱
などの意味があります。
「ゲラ」の正しい使い方を例文で紹介!
「ゲラ」は、印刷所で刷られる試し刷りを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
ゲラが上がってきたから赤を入れてもらおう。
例文②
次のゲラはいつ頃できる予定ですか。
例文③
ゲラ刷りの確認をお願いいたします。
例文④
このゲラは確認済みのものですか。
例文⑤
このゲラのチェックが終われば今月も落ち着く。
【ゲラを使う時の注意点】
関西の方言で笑い上戸の人を表すこともあるため、場面によって判断が必要です。
「ゲラ」の類義語・言い換え2選
『ゲラ』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 下刷り
- 試し刷り
類義語①下刷りの意味
版木や組版などができあがったとき、試しに刷ってみること。また、刷ったもの。試し刷り。
引用:weblio辞書
下刷りをしてどんな感じか見てみよう。
類義語②試し刷りの意味
印刷の仕上がりを確認するため、試験的に刷った印刷物。
引用:goo辞書
試し刷りはまだ上がって来ないのかな。
「ゲラ」と「原稿」の違いは?
「ゲラ」と「原稿」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ゲラ」には校正刷りという意味がありますが、
それに対し「原稿」には、発表する文章の下書きという意味があります。
ゲラは試しに印刷したものを表し、原稿は文章など元になるものを表すという違いがあります。
「ゲラ」の対義語・反対語はない
ゲラの対義語は、ありません。