「オムニバス」という言葉には、「いくつかの短編を集め、一つの作品となるように構成したもの」という意味があるカタカナ語です。
いくつかの短編を集め、一つの作品となるように構成したものを表す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「オムニバス」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
オムニバスの意味は『いくつかの短編を集め、一つの作品となるように構成したもの』
オムニバスの読み方は「おむにばす」です。
語源は全てのという意味のあるラテン語の「omnis」と人々という意味の「bus」から派生した語で、
英語では「多くの要素を含む」ことを示す「omnibus」となります。
『オムニバス』には
- 多数の物語や記事、法案などを一つにまとめたもの
- 複数の短編小説を一冊の本にまとめたもの
- 多くの法案を一つの法案にまとめたもの
などの意味があります。
「オムニバス」の正しい使い方を例文で紹介!
「オムニバス」は、いくつかの短編を集め、一つの作品となるように構成したものを表す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
このオムニバスCDには好きな曲が沢山入っている。
例文②
オムニバス形式の小説は読みやすくて面白い。
例文③
自分でオムニバスCDを作ってみようかな。
例文④
普通の小説かと思ったらオムニバスだった。
例文⑤
オムニバスを読んだことがないけれど面白いのかな。
【オムニバスを使う時の注意点】
芸術分野で使われることが多い言葉です。
「オムニバス」の類義語・言い換え5選
『オムニバス』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- アンソロジー
- 詞華集
- コンピレーション
- 選集
- 寄せ集め
類義語①アンソロジーの意味
一般的には、複数の作家が特定の題目(テーマ)で手掛けた作品をまとめた「選集」のこと。
引用:weblio辞書
昨日買ったアンソロジーは面白かった。
類義語②詞華集の意味
美しい詩文を集めた書物。アンソロジー。
引用:goo辞書
この間借りた詞華集がすごくよかった。
類義語③コンピレーションの意味
編集。編集したもの。
引用:weblio辞書
彼がコンピレーションしたものは面白い。
類義語④選集の意味
個人または複数の著作者の作品の中から、代表的なものを選んで編集した書物。
引用:goo辞書
探していた選集は見つかったの?
類義語⑤寄せ集めの意味
寄せ集めること。また、寄せ集めたもの。特に、系統も考えずにただ単に寄せ集めたもの。
引用:weblio辞書
寄せ集めのメンバーだがいい演奏だった。
「オムニバス」と「アンソロジー」の違いは?
「オムニバス」と「アンソロジー」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「オムニバス」にはいくつかの短編を集め、一つの作品となるように構成したものという意味がありますが、
それに対し「アンソロジー」には、選集という意味があります。
どちらも作品をまとめたものを表しますが、
「オムニバス」はさまざまな分野で使われ「アンソロジー」は主に文芸作品で使われるという違いがあります。
「オムニバス」の対義語・反対語は『長編作品』
オムニバスの対義語は、『長編作品』になります。
長編作品には
- 長い作品
などの意味があり、小説などの長い作品をあわらすときに用いられます。
この長編作品は最初から最後まで面白かった。
いくつかの短編を集めたものを表すオムニバスに対し、長編作品は一つの長い作品を表します。