「馬簾」という言葉には、「纏(まとい)の飾りとして彩色した細長い紙や革などを長くたらしたもの」という意味があります。
力士の化粧廻しの前垂れについている房のことを表すときよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「馬簾」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「馬簾」の意味は『纏(まとい)の飾りとして彩色した細長い紙や革などを長くたらしたもの』
馬簾の読み方は「ばれん」です。
語源は、戦国時代に大将の位置を示す「馬印(うまじるし)」として用いられたことから来ており、
- 「馬」はウマ科の哺乳(ホニュウ)動物
- 「簾」はす・すだれ・竹などで編んだとばり
の2つが合わさってできた言葉です。
『馬簾』には
- 纏(まとい)の飾りとして彩色した細長い紙や革などを長くたらしたもの
- 歌舞伎の四天など衣服の裾や布などの周囲につけた房糸
などの意味があります。
「馬簾」の正しい使い方を例文で紹介!
「馬簾」は、纏(まとい)の飾りとして彩色した細長い紙や革などを長くたらしたものを表すとき使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
力士の化粧廻し下部に垂れ下がっている馬簾はいろんな色があるそうです。
例文②
馬簾の色が紫色を付けられるのは、横綱と大関だけらしいです。
例文③
お相撲さんの化粧廻しの馬簾が色とりどりでとても素敵ですね。
例文④
大関の馬簾が高貴な色の紫だったので、さらに貫禄を感じました。
例文⑤
歌舞伎の四天という衣装で裾についている馬簾が、身体を動かす度に揺れてとても華やかでした。
【馬簾を使う時の注意点】
馬簾は纏(まとい)の飾りとして彩色した細長い紙や革などを長くたらしたものという意味です。
主に、歌舞伎の四天という衣装の裾についている房糸や、力士の化粧廻しの前垂れについている房のことを指します。
力士の馬簾は、金や銀などの糸を手よりした直径約2.5cm、長さは約14cmのもので、約100本の馬簾が1つの化粧まわしの裾に付けられています。
「馬簾」の類義語・言い換えは『纏』
『馬簾』の類義語や言い換えの言葉は纏です。
類義語知ることで相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 纏
類義語①纏の意味
成人式では、晴れ着を身に纏う娘の姿に感動しました。
「馬簾」は英語で『decorative paper』
馬簾は英語の『decorative paper』に言い換えることができます。
英語の『decorative paper』には
- 装飾紙
という意味があります。
「馬簾」の対義語・反対語はありません
馬簾の対義語は、ありません。