「文言」という言葉には、「文章中の言葉」という意味があります。
文章中の言葉や言い回しを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「文言」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「文言」の意味は『文章中の語句』
文言の読み方は「もんごん」です。
語源は、古代中国の書物『易経』にある「文言伝」から来ており、
- 「文」は、文字で書かれたまとまった一連の言葉・文章・文法上の言語単位
- 「言」は、ものを言うこと・言った言葉
の2つが合わさってできた言葉です。
『文言』には
- 文章中の言葉
- 言い回し
などの意味があります。
「文言」の正しい使い方を例文で紹介!
「文言」は、文章中の特定の言葉を指す時などに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
社内規則に書かれた文言が、誤解を招きそうなので他の言葉に置き換えた。
例文②
細かいことに関する制約は、この契約書の文言にあるとおりです。
例文③
キャッチコピーを作るために、顧客を惹きつける文言を探す。
【文言を使う時の注意点】
「文言」の読み方は『もんごん』です。
文章中の1つの言葉や単語を意味しているので、2語以上の言葉で構成される「文章」とは異なります。
『ぶんげん』とも読めるのですが、この読み方をすると、文言(もんごん)が持つ意味に加えて、中国の伝統的な文章表現や書き言葉、という意味が加わります。
また、「文言」は書き言葉に対して使用するので、この言葉が使われているときは、文字として何かしらに記載されている、という前提条件があることを覚えておきましょう。
「文言」の類義語・言い換え4選
『文言』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 文章
- 物言い
- 句
- フレーズ
類義語①文章の意味
- 文を連ねて、まとまった思想・感情を表現したもの。主に詩に対して、散文をいう。
- 文法で、文よりも大きな単位。一文だけのこともあるが、通常はいくつかの文が集まって、まとまった思想・話題を表現するもの。
- 威儀・容儀・文辞などとして、内にある徳の外面に現れたもの。
引用:goo辞書
最近の子育てについて、感じたことを文章で書きとめておくようにしている。
類義語②物言いの意味
- 物を言うこと。また、物の言い方。言葉遣い。
- 言い合い。口論。
- 異議を口に出すこと。特に相撲で、行司の勝負判定に、審判委員や控え力士が異議を申し入れること。
- うわさ。とりざた。
- 話がうまいこと。また、その人。
引用:goo辞書
最近のAさんの物言いは、どうも喧嘩腰である。
類義語③句の意味
- 文中の言葉のひと区切り。
- 詩歌の構成上の単位。
- 連歌・連句の発句 (ほっく) 。また、俳句。
- 慣用句やことわざ。
- 言語単位の一。
引用:goo辞書
クラスメイトが読んだ句をあつめて、句集を作る。
類義語④フレーズの意味
- 句。成句。
- 音楽で、楽句。
引用:goo辞書
このフレーズはどこかで聞いたことがあるかもしれない。
「文言」と「文面」の違いは?
「文言」と「文面」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「文言」には文章中の言葉という意味がありますが、
それに対し「文面」には、書き記された文章(特に手紙の文章)からうかがわれる趣旨という意味があります。
使用例をあげると『この文面から察するに、彼は自分と仲直りを望んでいる』となります。
この例文からも分かるように「文面」は、文章の一言一句を指すのではなく、文章全体ではこういう雰囲気だ、という使い方をします。
「文言」は英語で『words』
文言は英語の『words』に言い換えることができます。
英語の『words』には
- 言葉
という意味があります。
「文言」の対義語・反対語はありません
文言の対義語は、ありません。