「ピンキリ」という言葉は、「最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま」という意味があるカタカナ語です。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ピンキリ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ピンキリの意味は『最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま』
ピンキリの読み方は「ぴんきり」です。
「ピン」が最上であること、「キリ」が最低であることを意味しており「ピンからキリまで」の略として使われています。
「ピンキリ」の語源はポルトガル語で、
- 「ピン」は、点を意味する「pinta」
- 「キリ」は、十字架を意味する 「cruz」
が組み合わされた言葉だと言われています。
『ピンキリ』には
- 最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま
などの意味があります。
「ピンキリ」の正しい使い方を例文で紹介!
「ピンキリ」は、最上のものから最低のものまで、いろいろあるさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
リサイクルショップで売られている服は、値段も質もピンキリです。
例文②
教師はピンキリだから、いい担任に当たることを祈る。
例文③
バッグの価格はピンキリなので、使い勝手で選ぶと良い。
例文④
ワインは味も値段もピンキリだから、選ぶのが難しい。
例文⑤
ジュエリーはピンキリの世界だ。
【ピンキリを使う時の注意点】
「ピンキリ」は、値段や物事の質を表す場面でよく使われる言葉です。
稀に「ピンキリまで映画を見ることができなかった」というように「最初から最後まで」という意味でも使われることもありますので覚えておきましょう。
「ピンキリ」の類義語・言い換え2選
『ピンキリ』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 玉石混交(ぎょくせきこんこう)
- 当たり外れ
類義語①玉石混交の意味
すぐれたものと劣ったものが区別なく入り混じっていることのたとえ。
引用:goo辞書
リサイクルショップは、まさに玉石混交だ。
類義語②当たり外れの意味
予想や予報などが当たることと外れること。また、物事が成功したり、失敗したりすること。
引用:goo辞書
福袋の中身には当たり外れがあります。
「ピンキリ」と「松竹梅」の違いは?
「ピンキリ」と「松竹梅」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ピンキリ」には最上のものから最低のものまで、いろいろあるさまという意味がありますが、
それに対し「松竹梅」には、品物などを三つの等級に分ける際に用いられる語という意味があります。
「ピンキリ」は最上から最低までさまざまであることを表しますが、「松竹梅」は松が最上・竹は中・梅が下位であるとはっきりとした順列がありあます。
また「松竹梅」は縁起のよいものを表しますが、「ピンキリ」にはそのような意味合いはありません。
物事の順位を表す言葉ですが、ニュアンスや使われ方が異なりますので、注意して使い分けましょう。
「ピンキリ」の対義語・反対語は『一定』
ピンキリの対義語は、『一定』になります。
一定には
- 一つに定まって変わらないこと
- 順序や方法などが決まっていること
- ある傾向・状態に落ち着くこと
などの意味があり、一つに定まって変わらないことや順序などが決まっていることを表す際に用いられます。
副業で一定の収入を得ています。
最上のものから最低のものまで、いろいろあるさまを表す「ピンキリ」に対し、一つに定まって変わらないことや順序などが決まっていることを表す「一定」は、反対の意味の言葉として使うことができます。