「枯渇」という言葉には、「水がかれること・かわいて水分がなくなること」という意味があります。
資源や水源などのことでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「枯渇」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「枯渇」の意味は『水がかれること』
枯渇の読み方は「こかつ」です。
語源は漢語から来ており、
- 「枯」はかれる
- 「渇」はかれる・かわく
の2つが合わさってできた言葉です。
『枯渇』には
- 水がかれること・かわいて水分がなくなること
- 物が尽きてなくなること
などの意味があります。
「枯渇」の正しい使い方を例文で紹介!
「枯渇」は、ものの量を表す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
池の水が枯渇した。
例文②
石油資源は枯渇してゆく限りある資源だ。
例文③
彼女の才能は枯渇した。
【枯渇を使う時の注意点】
枯渇を使う場合にはあまり良い意味では使われません。
場面を考えて使用するのが良いでしょう。
「枯渇」の類義語・言い換え4選
『枯渇』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 枯れる
- 干上がる
- 無くなる
- 底をつく
類義語①枯れるの意味
草木が、水分などがなくなり、生命を保つことができなくなる。花や葉が変色したり、落ちたりする。
引用:goo辞書
水やりを忘れて草花が枯れてしまった。
類義語②干上がるの意味
潮が引ききる・水がすっかりなくなってからからになる・かわききる。
引用:goo辞書
田んぼの水がすっかり干上がった。
類義語③無くなるの意味
今まであったもの、持っていたものがない状態になる。
引用:goo辞書
たくさんあった食料が無くなった。
類義語④底をつくの意味
蓄えてあったものがなくなる
引用:goo辞書
犬の餌が底をついてしまった。
「枯渇」と「涸渇」の違いは?
「枯渇」と「涸渇」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「枯渇」にはもともとあったものが無くなるという意味がありますが、
それに対し「涸渇」には、満ち足りていたものが無くなるという意味があります。
読み仮名はどちらも「こかつ」で、どちらも同じ無くなるという意味合いで使用されることが多いです。
「枯渇」は英語で『depletion』
枯渇は英語の『depletion』に言い換えることができます。
英語の『depletion』には
- 枯渇
- 減少
- 喪失
という意味があります。
「枯渇」の対義語・反対語は『潤沢』
枯渇の対義語は、『潤沢』になります。
潤沢には
- ものが豊富にあること・また、そのさま
- しっとりとしてつやのあるさま・うるおいのあるさま・また、つややうるおい
などの意味があり、ものの量を形容するときに用いられます。
潤沢な資金があるから経営がうまくいく。
枯渇も潤沢も、ものの量を形容する言葉ではありますが、
枯渇は無くなることであり潤沢は豊富にあるさまであるさまを示しています。