『タイト』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『きつい』『余裕がない』という意味があります。
初めて『タイト』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『タイト』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
タイトの意味は3パターン
【タイトの意味】
タイトの意味は「きついこと。かたくしっかりしていること。
ぴったりと密着していること」です。
このことから、ビジネスシーンでは主に、
「予算やスケジュールが厳しい状態であること」や
「商品の需要供給がひっ迫して余裕がないこと。品薄」という意味で用いられます。
また、アパレル用語におけるタイトといえば
「体にぴったりと密着した洋服」のことを指します。
引用:マイナビニュース
カタカナ語のタイトは英語の『tight』が語源となっています。
どちらにも『きつい』という意味がありますが、他にも様々な意味があり、使うシーンによって少しずつニュアンスが違います。
詳しく見ていきましょう。
タイトの意味①『きつい』
『タイト』には
・きつい
・かたくしっかりしている
・ぴったりと密着している
などの意味があります。
次の懇親会のドレスコードはタイトスーツかぁ。
タイトの意味②『逼迫』
『タイト』には
・逼迫していること
・品薄なこと
などの意味があります。
新商品が大ヒットしてどこも在庫が逼迫しているらしい。
タイトの意味③『タイトスカートの略』
「タイトスカート」の略。腰の部分から裾まで、からだに密着した形のスカート。
引用:Weblio辞書
『タイト』には、で前述したように
・きつい
・ぴったりと密着している
などの意味があります。
そのような形のスカートや、「体にぴったりと密着した洋服」のことを指します。
タイトスカートを履きたいから今日からダイエットしよう…!
タイトの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『タイト』は、『スケジュールや予算が厳しい状態であること』
『商品の需要供給が逼迫して余裕がないこと。品薄な状態』などを指します。
例文①『スケジュールや予算が厳しい』という意味で使う時
日程(時間)的、予算的、人員的等の条件面で『厳しい』ときにはこのように使います。
【Before】
ギリギリのスケジュールでのお願いで申し訳ございません。
【After】
タイトスケジュールでのお願いで申し訳ございません。
例文②『需要供給の関係が逼迫して余裕がない』という意味で使う時
【Before】
連日の猛暑で電力需給が厳しい状況が続いています。
【After】
連日の猛暑で電力需給がタイトな状況が続いています。
例文③『ぴったりとした洋服』という意味で使う時 ~ アパレル業界 ~
アパレル業界における『タイト』は、体にぴったりとフィットした洋服全般のことを指します。
例文③
【Before】
今年はピッタリとしたシルエットのものがトレンドです。
【After】
今年はタイトなシルエットのものがトレンドです。
ビジネスシーンで『タイト』と言われた時は、『スケジュールや予算が厳しい』、
もしくは『需要供給の関係が逼迫して余裕がない』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
タイトを使う時の注意点 基本的には予算やスケジュール、
在庫などに余裕がなくきつい、厳しい状況を指します。
きつい、厳しいというニュアンスでタイトを使う際には、
その対象によって違和感が生じてしまう場合もあるので、使い分けに注意が必要です。
次の類語・関連用語のブロックで詳しく解説していきます!
タイトの類義語・関連用語4選
『タイト』の類義語は4つあります。
使う人や状況によっては、類義語(日本語)に言い換える必要があるかもしれませんので、1つずつ意味を紹介します。
① きつい
② 時間がない
③ ゆとりがない
④ ハード (タイトスケジュールの類義語)
類義語①『きつい』の意味
ゆとりがなく、窮屈である。
引用:Weblio辞書
類義語②『時間がない』の意味
類義語③『余裕がない』の意味
類義語④『ハード』の意味 (タイトスケジュールの類義語)
「タイトスケジュール」が「時間的に余裕がないスケジュール」を表すのに対し、
「ハードスケジュール」は「肉体的・精神的につらいスケジュール」を意味します。
肉体的・精神的につらいスケジュールの場合は、
「ハードスケジュールが続いていて慢性的に疲れが取れない。」のように表現します。
「タイトスケジュール」も「ハードスケジュール」も、辛いことには変わりありませんが、
ニュアンスが異なりますので使い分けに注意しましょう。
引用:BizLog
タイトの対義語・反対語3選
『タイト』にはそれぞれの意味に応じて異なる対義語が考えられます。
「ルーズ(loose)」「スラック(slack)」もしくは、「余裕のある」の3つになります。
対義語①ルーズ(loosez)・②スラック(slack)
「ルーズ(loose)」「スラック(slack)」の意味
「ぴったりした」という意味の「タイト」のカタカナ語の反対語には、
「ルーズ(loose)」や「スラック(slack)」があります。
引用:WURK
「ルーズ(loose)」には
・ ゆるんだ
・ しまりのない
・ だぶだぶの
などの意味があり、
「スラック(slack)」には
・ ゆるい
・ たるんだ
などの意味があります。
共にファッション用語としての『タイト』の対義で
ゆったりとしたシルエットの洋服に用いられます。
対義語③余裕のある
「余裕のある」の意味
逼迫したという意味で使われている反対語は「余裕がある」という表現になります。
「逼迫」は、行き詰まって余裕がないといった状況を表現しているので、
「逼迫」の反対は「余裕」であるということがわかります。
引用:WURK
「余裕のある」には
・ ゆったりと落ち着いている
・ 心に余裕がある
などの意味があり、「逼迫した」という意味での『タイト』の対義語として用いられます。
タイトと対義語の違い ピッタリとして余裕がない『タイト』に対し、
ゆったりと余裕がある状態を示す『ルーズ』や『スラック』、『余裕のある』が対義語になります。