「背景」という言葉には、「物事の背後にある事情」などという意味があります。
日常生活やビシネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「背景」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「背景」の意味は『物事の背後にある事情』など
背景の読み方は「はいけい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「背」と「景」のそれぞれの意味は、
- 「背」は物の後ろ側
- 「景」は眺め
この2つが合わさってできた言葉です。
『背景』には
- 絵画や写真などで、主要題材を引き立たせる背後の光景
- 舞台の後方を仕切る絵
- 物事の背後にある事情
などの意味があります。
「背景」の正しい使い方を例文で紹介!
「背景」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①日常生活で使われる時
絵画や写真などで、主要題材を引き立たせる背後の光景や舞台の後方を仕切る絵などをを表す時に使われます。
【例文①】
この写真は、背景の空の色がいい。
【例文②】
背景の森はかなりリアルで、まるで本物のようだ。
例文②ビジネスシーンで使われる時
物事の背後にある事情を表す時に使われます。
【例文①】
この件の、背景と目的をまとめて書類にしてください。
【例文②】
この商品がヒットした背景が特集されています。
【背景を使う時の注意点】
「背景」は使われる場面に応じて意味合いが異なりますので、文脈に応じて理解するようにしましょう。
「背景」の類義語・言い換え3選
『背景』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 後景
- 経緯
- バック
類義語①後景の意味
絵や写真などで、中心になる題材の後方に見える景色。また、舞台装置の書き割り。背景。バック。
引用:goo辞書
この作品は、後景も丁寧に描かれています。
類義語②経緯の意味
物事の筋道。いきさつ。顛末 (てんまつ) 。
引用:goo辞書
この事件の経緯をまとめました。
類義語③バックの意味
背景。背後。また、背後に隠れているもの。
引用:goo辞書
海をバックに、彼女と写真を撮りました。
「背景」と「経緯」の違いは?
「背景」と「経緯」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「背景」には物事の背後にある事情という意味がありますが、
それに対し「経緯」には、物事の筋道という意味があります。
「背景」は単純に物事の裏側にある事情のことを表しますが、
「経緯」はそうなるまでの流れという意味で、物事の道筋を表します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「背景」は英語で『background』
背景は英語の『background』に言い換えることができます。
backgroundの意味
(景色・絵画・写真などの)背景、遠景、背景、背後事情、(人の)(生育)環境、生い立ち、素姓、経歴、(問題の理解に必要な)背景的情報、予備知識
英語の『background』には
- 背景
- 経緯
などという意味があります。
「背景」の対義語・反対語は『前景』
背景の対義語は、『前景』になります。
前景には
- 前方に見える景色
- 絵や写真などで、主題となる人物や風景の前面に取り入れる景色
などの意味があり、前方に見える景色を表す際に用いられます。
前景と背景のバランスがよい作品です。
背後の光景という意味のある「背景」に対して、前方に見える景色という意味の「前景」は、反対の意味の言葉として使うことができます。