「閑話休題」という言葉には、「それはさておき」という意味があります。
ずれた話を本筋に戻す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「閑話休題」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「閑話休題」の意味は『それはさておき』
閑話休題の読み方は「かんわきゅうだい」です。
「閑話」と「休題」は、それぞれ
- 「閑話」は、暇にまかせてする無駄話
- 「休題」は話を止めること
を表しています。
語源は、中国の歴史的小説「水滸伝(すいこでん)」の一節だと言われています。
「かつ間話を把とりて休題す、ただ、正語(せいご)を説くのみ」という文章が「無駄話をやめて本題について語ろう」という意味で、「閑話休題」の由来です。
『閑話休題』には
- それはさておき
- ともかく
- 話が横道にそれたのを本筋に戻すときにいう語
などの意味があります。
「閑話休題」の正しい使い方を例文で紹介!
「閑話休題」は、横道にそれた話を本筋に戻すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
昨日は2月とは思えないほど暖かかったね。閑話休題、次の試験に向けて対策を考えましょう。
例文②
閑話休題、そろそろ本題に話を戻しましょう。
例文③
駅前に新しくカフェができるらしいですよ。閑話休題、本日のミーティングを始めます。
例文④
娘も元気に1歳半になりました。閑話休題、次年度からの勤務体制についてご相談させてください。
【閑話休題を使う時の注意点】
「閑話休題」は、話し言葉で使われるよりも、手紙やメールなどの文章中で使われることが多いです。
「閑話休題」の「閑」は「間」と書く場合もありますので覚えておきましょう。
「閑話休題」の類義語・言い換え4選
『閑話休題』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- それはさておき
- 兎にも角にも
- ところで
- それはそうと
類義語①それはさておきの意味
話題を他に転じるときに用いる。ところで。それはそれとして。閑話休題。
引用:goo辞書
それはさておき、テスト勉強を始めよう。
類義語②兎にも角にもの意味
それはさておき。いずれにしても。とにかく。
引用:goo辞書
とにもかくにも、手を動かさないことには部屋が綺麗にはなりません。
類義語③ところでの意味
いったん言葉を切って、話題を変えるとき用いる。ときに。それはそれとして。
引用:goo辞書
ところで、何か飲み物を頼みましょうか?
類義語④それはそうとの意味
話題を転じる意を表す。それはそれとして。
引用:goo辞書
それはそうと、彼氏とはうまくいっていますか?
「閑話休題」と「余談ですが」の違いは?
「閑話休題」と「余談ですが」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「閑話休題」にはそれはさておきという意味がありますが、
それに対し「余談ですが」には、本筋から外れた話をする時の前置きという意味があります。
「閑話休題」はずれてしまった話題を本筋に戻す時の言葉ですが、「余談ですが」は、本筋から離れた話をする時に前置きとして使われる言葉です。
意味が反対の言葉ですので、意味をしっかりと理解して誤用しないように気をつけましょう。
「閑話休題」は英語で『to return to the topic』
閑話休題は英語の『to return to the topic』に言い換えることができます。
英語の『to return to the topic』には
- それはさておき
という意味があります。
「閑話休題」の対義語・反対語は『余談』
閑話休題の対義語は、『余談』になります。
余談には
- 用件以外の話
- 本筋を離れた話
などの意味があり、本筋を離れて、用件以外の話をする時に用いられます。
余談ですが、私も同じスマホケースを使っています。
話が横道にそれたのを本筋に戻すときに使われる「閑話休題」に対して、本筋を離れて用件以外の話をするときに使われる「余談」は、反対の意味の言葉として使うことができます。