「詰問」という言葉には、「相手を責めて厳しく問いただすこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉なので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「詰問」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「詰問」の意味は『相手を責めて厳しく問いただすこと』
詰問の読み方は「きつもん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「詰」と「問」のそれぞれの意味は、
- 「詰」は、問い詰めること
- 「問」は、問いただすこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『詰問』には
- 相手を責めて厳しく問いただすこと
という意味があります。
「詰問」の正しい使い方を例文で紹介!
「詰問」は、相手を責めて厳しく問いただすことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
上司の詰問に耐えられない…。
例文②
何か失敗すると、嫁が詰問してきて辛い。
例文③
後輩には詰問しないように心がけています。
例文④
今度、部長に詰問されたらパワハラだと言い返そう。
例文⑤
詰問している方は、それが詰問だと思っていない場合もあるらしい。
【詰問を使う時の注意点】
「詰問」は一般的には「きつもん」と読みますが、「なじりとう」と読む場合もありますので気をつけましょう。
「詰問」の類義語・言い換え3選
『詰問』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 難詰(なんきつ)
- 非難
- 糾弾
類義語①難詰の意味
手きびしく非難すること。きびしく問いつめること。
引用:goo辞書
先輩に難詰されました…。
類義語②非難の意味
人の欠点や過失などを取り上げて責めること。
引用:goo辞書
そんなに非難しなくてもいいじゃないですか。
類義語③糾弾の意味
罪や責任を問いただし、非難すること。
引用:goo辞書
議会中に居眠りをしている議員を、マスコミが糾弾していました。
「詰問」と「質問」の違いは?
「詰問」と「質問」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「詰問」には相手を責めて厳しく問いただすことという意味がありますが、
それに対し「質問」には、わからないところや疑わしい点について問いただすことという意味があります。
「詰問」は、相手を責めるように問いただすという意味合いがありますが、
「質問」には責めるような意味合いはなく、ただ単にわからないことを聞くという意味で使われます。
どちらも相手に聞くことを意味する言葉ですが、「質問」か「詰問」かどうかは、表情や口調などの態度によって異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「詰問」は英語で『interrogation』
詰問は英語の『interrogation』に言い換えることができます。
英語の『interrogation』には
- 質問
- 疑問
などという意味があります。
「詰問」の対義語・反対語は『回答』
詰問の対義語は、『回答』になります。
回答には
- 質問・要求などに答えること
- 質問に対する答え
などの意味があり、質問・要求などに答えることを表す際に用いられます。
その質問には、代表して私が回答いたします。
相手を責めて厳しく問いただすことという意味の「詰問」に対して、質問・要求などに答えることを表す「回答」は、反対の意味の言葉として使うことができます。