「長丁場」という言葉には、「一つの事柄が一段落するまでに長くかかること」という意味があります。
時間がかかる場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「長丁場」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「長丁場」の意味は『一つの事柄が一段落するまでに長くかかること』
【長丁場の意味】
1 長い道のり。特に、宿場間の距離が長いこと。
2 一つの事柄が一段落するまでに長くかかること。また、長くかかる物事。
3 演劇などで、時間が長くかかる一連の場面。
引用:goo辞書
長丁場の読み方は「ながちょうば」です。
「丁場」とは、主に江戸時代に使われていた言葉で宿屋と宿屋の距離のことを表します。
「長丁場」は、宿屋間の距離が長いことが語源となった言葉です。
長い道のりを表す意味から派生して、時間がかかるということを表すようになりました。
『長丁場』には
- 長い道のり
- 一つの事柄が一段落するまでに長くかかること
- 演劇などで、時間が長くかかる一連の場面
などの意味があります。
「長丁場」の正しい使い方を例文で紹介!
「長丁場」は、一つの事柄が一段落するまでに長くかかることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今日の会議は、長丁場になりそうだ。
例文②
長丁場な現場でも耐えることができる体力があります。
例文③
思いの外、長丁場な交渉になった。
例文④
今日の作業は長丁場になりそうだから、他の部から助っ人をもらおう。
例文⑤
長丁場な任務だが、がんばろう。
【長丁場を使う時の注意点】
「長丁場」はビジネスシーンでよく使われる言葉です。
会議や作業に時間がかかることや、一筋縄ではいかないようなことを表す際に使われますので覚えておきましょう。
「長丁場」の類義語・言い換え4選
『長丁場』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 長らく
- 長期
- 永きにわたって
- ずっと
類義語①長らくの意味
長い間。久しく。
引用:goo辞書
親には長らく連絡していない。
類義語②長期の意味
長い期間。長期間。
引用:goo辞書
次の長期休みには海外に行きたい。
類義語③永きの意味
ながいこと。ながい期間。
引用:goo辞書
永きにわたってご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
類義語④ずっとの意味
同じ状況が長く続いているさま。その間じゅう。
引用:goo辞書
ずっと日曜日でいいのに。
「長丁場」と「長期戦」の違いは?
「長丁場」と「長期戦」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「長丁場」には一つの事柄が一段落するまでに長くかかることという意味がありますが、
それに対し「長期戦」には、物事の解決に時間がかかることという意味があります。
「長丁場」は単純に時間がかかることを表しますが、「長期戦」は物事の解決のために労力と時間がかかるときに使われます。
似ている言葉ですが、若干ニュアンスの異なる言葉ですので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「長丁場」は英語で『long stretch』
長丁場は英語の『long stretch』に言い換えることができます。
英語の『long stretch』には
- 長丁場
という意味があります。
「長丁場」の対義語・反対語は『短時間』
長丁場の対義語は、『短時間』になります。
短時間には
- 短い時間
- わずかの間
などの意味があり、短い時間を表す際に用いられます。
新しい企画は、短時間であっという間に決定した。
長くかかる物事を表す「長丁場」に対して、短い時間という意味の「短時間」は、反対の意味の言葉として使うことができます。