「順次」という言葉には、「順序に従って物事をするさま」という意味があります。
ビジネスメールなどでもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「順次」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「順次」の意味は『順序に従って物事をするさま』
順次の読み方は「じゅんじ」です。
「順」は小学4年生、「次」は小学2年生で習う漢字で、
- 「順」はことの次第・道すじ・したがう・都合がよい
- 「次」はつぐ・つぎ・二番め・ついで・順序・等級
の2つが合わさってできた言葉です。
『順次』には
- 順序に従って物事をするさま・順々・順繰り
- 仏語・この世の次の世・来世
- 年齢の順序に従い、親が死んでから死ぬこと
などの意味があります。
「順次」の正しい使い方を例文で紹介!
「順次」は、次々と順を追って物事や作業を行っていくことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この事の経路につきましては、順次明らかにしていく方針です。
例文②
テストが配られたら、順次取り掛かってください。
例文③
情報などが分かり次第、順次お伝えしていきます。
例文④
ご注文ありがとうございます。準備が整い次第、順次発送いたします。
例文⑤
順次ご案内いたしますので、もう少しお待ちいただけますか?
【順次を使う時の注意点】
順次は少し堅い表現なので、主にビジネスメールなどでもよく使われます。
順次は進める物事の順番にあまり強い意味はなく、目の前にあるものから順番に処理をしていくというニュアンスで使われる言葉です。
「順次」の類義語・言い換え4選
『順次』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 順々
- 順繰り
- 逐次
- 次々
類義語①順々の意味
順々にこの仕事を片付けなければ!
類義語②順繰りの意味
難しい折り紙は折り方の説明を見ながら、順繰り丁寧に折っていくことが大切です。
類義語③逐次の意味
経過は逐次お知らせしていきます。
類義語④次々の意味
地元に帰省したら、学生の頃の思い出が次々とよみがえった。
「順次」と「随時」の違いは?
「順次」と「随時」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「順次」には順序に従って物事をするさまという意味がありますが、
それに対し「随時」には、好きな時や気が向いた時にいつでも行うさまという意味があります。
順次は、次々と順を追って物事や作業を行っていくことを表すときに使われます。
一方の随時は、その時々・好きな時・気が向いた時・いつでもといった意味で少し大雑把に表すときに使われる言葉です。
「順次」は英語で『sequentially』
順次は英語の『sequentially』に言い換えることができます。
英語の『sequentially』には
- 順次に
という意味があります。
「順次」の対義語・反対語はありません
順次の対義語は、ありません。