「手練れ」という言葉には、「技芸・武芸などに熟達していること」という意味があります。
日常生活や恋愛シーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「手練れ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「手練れ」の意味は『技芸・武芸などに熟達していること』
手練れの読み方は「てだれ」です。
語源は、「手に技術が十分に備わっている」という意味の「手足り(てだり)」だと言われています。
「手」は、仕事をする能力のことを表し、「足り」は十分という意味です。
この「手足り」という言葉の発音がだんだんと変化して「てだれ」となり、「手練れ」という漢字が当てはめられたと言われています。
『手練れ』には
- 技芸・武芸などに熟達していること
- 腕きき
などの意味があります。
「手練れ」の正しい使い方を例文で紹介!
「手練れ」は、技芸・武芸などに熟達していることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女は合コンで百戦錬磨の手練だ。
例文②
彼は相当な手練れで、常に彼女がいる。
例文③
彼氏いない歴=年齢な私にとって、手練れな彼は眩しすぎます。
例文④
彼はかなりの手練れらしく、狙った子は逃がさないらしい。
例文⑤
手練れな兄は、女性にも男性にもモテる。
【手練れを使う時の注意点】
「手練れ」という言葉は元々、技芸・武芸などに熟達していることを表す言葉です。
この意味から派生して、恋愛において「手練れ」とは、経験が豊富で異性慣れしている人のことを表します。
「手練れ」の類義語・言い換え4選
『手練れ』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 上手い
- 上手
- 巧み
- 達者
類義語①上手いの意味
技術的にすぐれている。また、事の進め方などが巧みである。じょうずだ。巧妙だ。手際がよい。
引用:goo辞書
彼は年上の女性の扱いが上手い。
類義語②上手の意味
物事のやり方が巧みで、手際のよいこと。また、そのさまやその人。
引用:goo辞書
彼は歌が上手だ。
類義語③巧みの意味
物事を手際よく、じょうずに成し遂げるさま。
引用:goo辞書
彼は、巧みな話術で周りを楽しませてくれます。
類義語④達者の意味
学問・技芸などの道に熟達している人。達人。
引用:goo辞書
3歳の娘は、口が達者だ。
「手練れ」と「手慣れ」の違いは?
「手練れ」と「手慣れ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「手練れ」には技芸・武芸などに熟達していることという意味がありますが、
それに対し「手慣れ」には、使いなれていることという意味があります。
「手練れ」は、高い技術をもっていることを表す言葉ですが、「手慣れ」はその物事に慣れていることを表します。
読み方も意味も似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「手練れ」は英語で『master hand』
手練れは英語の『master hand』に言い換えることができます。
英語の『master hand』には
- 名手
- 名人
などという意味があります。
「手練れ」の対義語・反対語は『未熟』
手練れの対義語は、『未熟』になります。
未熟には
- 学問や技術などの経験・修練がまだ十分でないこと
などの意味があり、学問や技術などの経験・修練がまだ十分でないことを表す際に用いられます。
まだまだ未熟者ですが、これからもご指導よろしくお願いします。
技芸・武芸などに熟達していることを表す「手練れ」に対して、学問や技術などの経験・修練がまだ十分でないことという意味の「未熟」は、反対の意味の言葉として使うことができます。