「案件」という言葉には、「問題となっている事柄」という意味があります。
ビジネスシーンやインターネット上でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「案件」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「案件」の意味は『問題となっている事柄』
案件の読み方は「あんけん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「案」と「件」のそれぞれの意味は、
- 「案」は調べる事柄
- 「件」は事柄
この2つが合わさってできた言葉です。
『案件』には
- 問題となっている事柄
- 審議しなければならない事柄
- 訴訟になっている箇条
などの意味があります。
「案件」の正しい使い方を例文で紹介！
「案件」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①オタク活動で使われる時
話題になっていることや周囲に伝えたい事柄などを表す時に使われます。
【例文①】
B男新作アニメのキャラのビジュが良すぎ案件！
【例文②】
B子最終回が感動的すぎて、これは号泣案件だよ。
例文②ビジネスシーンで使われる時
対応中の問題や業務について表す時に使われます。
【例文①】
B男先日の案件の進み具合はどうですか？
【例文②】
B子こちらの案件は複雑なケースです。
例文③ネット上で使われる時
インスタグラムなどのSNS上で、企業がユーザーに依頼して商品やサービスを紹介してもらうことを表す時に使われます。
【例文①】
B男インスタでPR案件をいただきました。
【例文②】
B子YouTuberがおすすめしていた案件の商品を購入しました。
【案件を使う時の注意点】
「案件」は元々「問題となっている事柄」を表す言葉ですが、最近は「話題になっていること」を意味する場合が多い言葉です。
文脈に沿って理解するようにしましょう。
「案件」の類義語・言い換え3選
『案件』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 仕事
- 事案
- 問題
類義語①仕事の意味
何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。
引用：goo辞書
B子SNSで初めて企業様からお仕事をいただきました。
類義語②事案の意味
問題になっている事柄。
引用：goo辞書
A子今回の事案には時間がかかりそうだな。
類義語③問題の意味
批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。
引用：goo辞書
B男機械トラブルがあり、その問題を解決するために出張することになりました。
「案件」と「要件」の違いは？
「案件」と「要件」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「案件」には問題となっている事柄という意味がありますが、
それに対し「要件」には、大切な用事という意味があります。
「案件」は解決してほしい問題を表す際に使われますが、「要件」は重要な用事のことを意味します。
また、「要件」は他に「相手からの条件」という意味もありますが、「案件」にはありません。
似ている言葉ですがニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「案件」は英語で『case』
案件は英語の『case』に言い換えることができます。
caseの意味
(ある特定の)場合,(個々の具体的な)事例,(道義・人生などをめぐる)問題,(警察などの介入・調査を要する)事件,事実,真相,実情,(人の)状態,立場,境遇
英語の『case』には
- 事例
- 問題
などという意味があります。
「案件」の対義語・反対語はありません
案件の対義語は、ありません。
