「さながら」という言葉には、「非常によく似ているさま」などという意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「さながら」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「さながら」の意味は『非常によく似ているさま』
さながらの漢字表記は「宛ら」です。
語源は「さ」と「ながら」の組み合わせで、それぞれの意味は
- 「さ」は、そのよう
- 「ながら」は、〜のまま
この2つの語が組み合わされた言葉です。
『さながら』には
- 非常によく似ているさま
- そのまま
- すべて
などの意味があります。
「さながら」の正しい使い方を例文で紹介!
「さながら」は、非常によく似ているさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
本番さながらの総練習でした。
例文②
彼女の歌声は、さながらプロです。
例文③
彼は虫に詳しく、さながら博士のようだ。
例文④
とても綺麗で、さながら新築のような家ですね。
【さながらを使う時の注意点】
古語として「さながら」を使う場合は、「然ながら」と書きます。
古語の場合は「全て」という意味で使われることが多いため、覚えておきましょう。
「さながら」の類義語・言い換え3選
『さながら』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- まるで
- ちょうど
- あたかも
類義語①まるでの意味
違いがわからないほどあるものやある状態に類似しているさま。あたかも。さながら。
引用:goo辞書
今日のコンサートは素敵すぎて、まるで夢を見ているかのようでした。
類義語②ちょうどの意味
そっくりそのままある物事にたとえられるさま。まるで。さながら。
引用:goo辞書
山の紅葉が、ちょうど昨日の夕焼けと同じ色でした。
類義語③あたかもの意味
あるものが他によく似ていることを表す。まるで。まさしく。ちょうど。
引用:goo辞書
彼女は人が作った料理を、あたかも自分で作ったかのようにSNSにアップしている。
「さながら」と「あたかも」の違いは?
「さながら」と「あたかも」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「さながら」には非常によく似ているさまという意味がありますが、
それに対し「あたかも」には、あるものが他によく似ていることという意味があります。
どちらも何かによく似ている様子を表す言葉として使うことができる類義語です。
「さながら」は英語で『just like』
さながらは英語の『just like』に言い換えることができます。
英語の『just like』には
- さながら
という意味があります。
「さながら」の対義語・反対語はありません
さながらの対義語は、ありません。