「感服」という言葉には、「深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くこと」という意味があります。
相手の行動・考え・技量・才能などに心を動かされた時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「感服」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「感服」の意味は『深く感心して尊敬・尊重の気持ちを抱くこと』
感服の読み方は「かんぷく」です。
「感」「服」は小学3年生で習う漢字で、
- 「感」はかんじる・心が動く・心にひびく・心に受ける
- 「服」はしたがう・つきしたがう・受け入れる・くだる
の2つが合わさってできた言葉です。
『感服』には
- 深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くこと
などの意味があります。
「感服」の正しい使い方を例文で紹介!
「感服」は、相手の行動や考え、技量、才能などに心を動かされた時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
辛い状況でもポジティブに考え、努力を惜しまない友人の姿勢には感服です。
例文②
全体会議で先輩の勇気ある発言に感服いたしました。
例文③
部下のAさんの仕事ぶりには感服しています。
例文④
社長自らの努力に感服いたしました。
例文⑤
彼女の描く絵画は繊細なうえ美しいので感服する
【感服を使う時の注意点】
「感服」は深く感心して従う気持ちになることを表すため、ビジネスシーンでは相手を持ち上げておだてたい時などに使われます。
相手の行動・技術の結果を評価し褒める時に使われるため、目上の人に対して使う際は、失礼と感じる方もいるので使うときは注意が必要です。
目上の人に対して使う時は、謙譲語の「いたします」をつけるか、「敬服」を使うのがおすすめです。
「感服」の類義語・言い換え4選
『感服』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 感銘
- 敬服
- 脱帽
- 感嘆
類義語①感銘の意味
先生の講演に深く感銘を受けました。
類義語②敬服の意味
感心して尊敬の念を抱くこと。
引用:goo辞書
専務の仕事ぶりには本当に敬服いたします。
類義語③脱帽の意味
彼女の迅速な対応に脱帽した。
類義語④感嘆の意味
彼の素晴らしい発表に感嘆の声をあげました。
「感服」と「感銘」の違いは?
「感服」と「感銘」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「感服」には深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くことという意味がありますが、
それに対し「感銘」には、忘れられないほど深く感じることという意味があります。
「感服」は感心して尊敬の念を抱くことを表現する時に使われます。
一方で、「感銘」は忘れられないほど深く感じること・強く感動すること自体を表現する言葉です。
「感服」は英語で『admiration』
感服は英語の『admiration』に言い換えることができます。
英語の『admiration』には
- 感嘆・感心・称賛
- 敬愛・憧れ・称賛の的(まと)
という意味があります。
「感服」の対義語・反対語は『反発』
感服の対義語は、『反発』になります。
反発には
- 他人の言動などを受け入れないで、強く否定すること・その気持ち
- 他からの力をはねかえすこと・はねかえること
- 値下がりしていた相場が一転して値上がりすること
などの意味があり、他人の言動などを受け入れず強く否定するときに用いられます。
前のコーチの言動は選手達の反発を買った。
「反発」は他人の言動などを受け入れず強く否定することやその気持ちを表現するときに使われます。
感心して尊敬する「感服」とは真逆の意味になります。