「寄付」という言葉には、「公共事業や社寺などに金品を贈ること」という意味があります。
無償で何かを与えることを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「寄付」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「寄付」の意味は『公共事業や社寺などに金品を贈ること』
寄付の読み方は「きふ」です。
語源はギリシャ語のドナーワ(donar)から起源しており、古代ギリシャ時代の古くから用いられていました。
- 「寄」は人に物をあずける・送り届ける
- 「付」は物を手渡す・授け与える
の2つが合わさってできた言葉です。
『寄付』には
- 公共事業や社寺などに、金品を贈ること
などの意味があります。
「寄付」の正しい使い方を例文で紹介!
「寄付」は、財物や資金などを無償で提供することを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
私は毎年、動物保護団体に寄付をしています。
例文②
亡くなった父が母校に寄付していたことを後から知りました。
例文③
甲子園に行くための資金が足りず、寄付をお願いしたいのですが…
例文④
娘の通う小学校で赤い羽根募金活動をしているので、毎年寄付をしています。
例文⑤
寄付金を募っているチームのために協力することにしました。
【寄付を使う時の注意点】
「寄附」は公共事業や社寺などに金品を贈ることという意味で、財物や資金などを無償で提供することを指します。
誰かに何かを贈る行為であるため、愛情や思いやりなどの気持ちを込めて行われることが多いです。
「寄付」の類義語・言い換え4選
『寄付』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 贈与
- 寄贈
- 恵贈
- 義援金
類義語①贈与の意味
友人が親の財産の贈与で兄弟ともめていた。
類義語②寄贈の意味
図書館に本を寄贈する団体があり、素晴らしい活動だと思います。
類義語③恵贈の意味
この度は貴社創立50周年の記念の品をご恵贈賜りまして厚く御礼申し上げます。
類義語④義援金の意味
読み方:ぎえんきん
- 義捐のために寄付する金銭。
- 災害などの被害を受けた人の生活を支えるために、日本赤十字社や中央共同募金会などの団体に寄せられる寄付金。被災地の自治体に送られ、義捐金配分委員会によって被災者に公平・平等に配分される。
引用:goo辞書
災害義援金に協力することにしました。
「寄付」と「寄附」の違いは?
「寄付」と「寄附」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「寄付」には公共事業や社寺などに金品を贈ることという意味がありますが、
それに対し「寄附」にも、公共事業や社寺などに金品を贈ることという意味があります。
「寄附」と「寄附」は同じ意味の言葉です。
しかし、公共文や法令文では「寄附」、それ以外の新聞・テレビなどのメディアや日常生活では「寄付」を使用する機会が多いです。
どちらの言葉を使用するか迷った際は、公共文や法令文に関連するか否かで判断するようにしましょう。
「寄付」は英語で『donation』
寄付は英語の『donation』に言い換えることができます。
英語の『donation』には
- (公共福祉のための)寄付・寄進
- 寄進物・寄付金
という意味があります。
「寄付」の対義語・反対語は『受納』
寄付の対義語は、『受納』になります。
受納には
- 贈り物の金品などを、受け取って納め入れること
などの意味があり、贈り物の金品などを、受け取ることを表すときに用いられます。
報奨金を受納いたしました。
「寄付」は公共事業や社寺などに金品を贈ることという意味で、「受納」は贈り物の金品などを、受け取って納め入れることという意味です。
「寄付」は贈ること「受納」は受け取ることで反対の意味になります。