「表題の件」という言葉には、「タイトルに掲げた事柄について」という意味があります。
ビジネスシーンなどでメールの本文中によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「表題の件」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
表題の件の意味は『タイトルに掲げた事柄について』
【表題の件の意味】
「タイトルに掲げた事柄について」という意味合いの少し硬い言い回し。電子メールなどにおいて、タイトル(件名)で用件を明示した場合、本文では「表題の件について、」と述べることにより、同じ内容を繰り返し叙述しなくても済む。
引用:weblio辞書
表題の件の読み方は「ひょうだいのけん」です。
語源は、題名・タイトルを意味する「表題」と事柄を意味する「件」が合わさった言葉で、
『表題の件』には
- タイトルに掲げた事柄について
などの意味があります。
「表題の件」の正しい使い方を例文で紹介!
「表題の件」は、ビジネスメールの中でタイトルに要件を簡単に記し、本文の中で詳しいことを述べるときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
表題の件について、資料を添付いたしましたのでご確認お願いいたします。
例文②
表題の件につきまして、ご相談させていただきたいことがございます。
例文③
表題の件につきまして、いくつか確認したいことがございます。
例文④
表題の件について、検討させていただきます。
例文⑤
表題の件に関しての打ち合わせを予定しております。
【表題の件を使う時の注意点】
「表題の件」はタイトルに掲げた事柄についてという意味で、メール文に入る前の前置きや以前のメール内容の続きを話す時に、具体的にどの話題を指しているのかを明確にするために使われます。
メールの件名について繰り返さず省略して使う言葉なので、目上の人に使うとなると失礼なのではないかと感じる人もいます。
また、忙しい人やメール受信が多い人にとっては、どのような内容なのかを遡って確認する手間がかかってしまいます。
人によっては失礼に感じる場合もあるので、目上の人にメールする際は本文中にもタイトルの内容をもう一度書いた方が無難かもしれません。
「表題の件」の類義語・言い換え4選
『表題の件』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 標題
- 掲題
- 首題
- 前述
類義語①標題の意味
- 書物の表紙などに記してある題名。
- 講演・演劇・芸術作品などの題。
引用:weblio辞書
この資料の中にある2つの標題の件について説明したいと思います。
類義語②掲題の意味
掲題の件について、早急に回答をお願いいたします。
類義語③首題の意味
首題の件について、ご報告したいことがございます。
類義語④前述の意味
前述のとおり、後日回答したいと思います。
「表題の件」と「標題の件」の違いは?
「表題の件」と「標題の件」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「表題の件」にはタイトルに掲げた事柄についてという意味がありますが、
それに対し「標題の件」にも、タイトルに掲げた事柄についてという意味があります。
「表題」と「標題」は、どちらも同じタイトルに掲げた事柄についてという意味の言葉です。
しかし、厳密に使い分けるとすれば文書全体のタイトルを「表題」、文書の中の章ごとの副題やタイトルを「標題」と表し使い分けます。
「表題の件」は英語で『title of the matter』
表題の件は英語の『title of the matter』に言い換えることができます。
英語の『title of the matter』には
- 表題の件
という意味があります。
「表題の件」の対義語・反対語はありません
表題の件の対義語は、ありません。