「韻を踏む」という言葉には、「同韻の字を詩句の特定の場所に用いること」という意味があります。
詩や歌詞を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「韻を踏む」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「韻を踏む」の意味は『同韻の字を詩句の特定の場所に用いること』
韻を踏むの読み方は「いんをふむ」です。
語源は、中国古典詩である絶句です。
絶句には「五言絶句」と「七言絶句」の2種類があり、指定の行数の句の末の字が韻を踏むように作られたことが由来となっています。
『韻を踏む』には
- 同韻の字を詩句の特定の場所に用いる
- 韻を押す
などの意味があります。
「韻を踏む」の正しい使い方を例文で紹介!
「韻を踏む」は、同韻の字を詩句の特定の場所に用いることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
韻を踏むように文章を考えると、リズム感が出てよい。
例文②
ラップの基本は韻を踏むことだ。
例文③
簡単そうに見えて、韻を踏んだ文章を考えるのは難しい。
例文④
韻を踏むようにキャッチコピーを考えよう。
例文⑤
弟は昔からヒップホップが好きで、韻を踏むことが得意です。
【韻を踏むを使う時の注意点】
ラップやヒップホップなどの歌詞や、小説などの文章中に韻を踏んだ表現がよく使われます。
韻を踏んだ表現はリズムがよく、人間の記憶に残りやすいと言われているため、キャッチコピーやスローガンにも韻を踏んだ文章が使われていることがあります。
「韻を踏む」の類義語・言い換え2選
『韻を踏む』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 押韻
- 韻を押す
類義語①押韻の意味
詩歌などで、同一または類似の音韻をもった語を一定の箇所に用いること。韻を踏むこと。
引用:goo辞書
この詩人は、押韻の上手い。
類義語②韻を押すの意味
韻を踏む
引用:Weblio辞書
うまく韻を押せるようになりたい。
「韻を踏む」と「ダジャレ」の違いは?
「韻を踏む」と「ダジャレ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「韻を踏む」には同韻の字を詩句の特定の場所に用いるという意味がありますが、
それに対し「ダジャレ」には、へたなしゃれという意味があります。
「韻を踏む」とは、文中に同じ音や似たような音の文字を繰り返して特定の場所で使うことですが、「ダジャレ」は、言葉をもじったり似た音の言葉に言い換えるしゃれのことをいいます。
ダジャレの中には韻を踏んでいるものもありますが、韻を踏んでいなくてもダジャレになるものもあります。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので注意して使い分けましょう。
「韻を踏む」は英語で『rhyme』
韻を踏むは英語の『rhyme』に言い換えることができます。
英語の『rhyme』には
- 韻
- 押韻
などという意味があります。
「韻を踏む」の対義語・反対語はありません
韻を踏むの対義語は、ありません。